2015年9月2日水曜日

金融の遊びと人間の怨嗟





               (写真はともにCNN)


http://www.cnn.com/2015/08/31/us/texas-deputy-killed-gas-station/index.html


米国で黒人が白人警官を殺すのは珍しくない。

しかし、死刑執行のスタイルで、15発の弾丸を後頭部に発射するのは新しいステージ。

貧富の差からくる人種差別への怨嗟は、この国をリンカーンの前に戻すのだろうか。

そんななか、日本では山口組は、関西勢が離反し、分裂するという。

そもそも山口組の本部が、神戸から名古屋になるのはどこか無理がある。

どこかの政党も似たようなはなし。

強調体制ができても、やはり世の中には周期がある。



アメリカが冷戦に勝った後の一局支配。

冷戦真っ只中に生まれた世代にはここが転換点だった。

そこから20年、そろそろこのサイクルの最終章を考えるタイミング。

新しい時代の前には、やはり、いろんなことが起こる。


株も動き出した。

株は本来は上がったり下がったりするもの。

でも金融がシステム危機になったリーマン後は、中央銀行の政策は常軌を逸した。

株は上がったが、実態経済は株から置いてきぼりになった。


この時代、新しい商品の登場も大きい。

ETFやボラ商品の空売りは、インデックスジリ高の主役だった。

しかし一旦動き出すと、ボラのショートはカバーしなければならない。

結果的に現物のVIXが飛び跳ねる。

そもそも現物VIXは、16で1% 32で2% 48で3%、、、、

SP500の一日の変動幅があることを前提にしている。

SP500が2000になり、VIXが16~32のゾーンにいるということは、

SP500が1500より下だった頃とは値幅が違う。

それは無機質な現実であり、本来いちいち解説はいらない。

でも下げ幅が大きいとメディアが取り上げる。

すると、しゃべらない方がいい人(知識が中途半端)がしゃべる。

マーケットはもっと動く。

リグの全体像を知る一部のヘッジファンド、

あるいは個人でも天才的トレーダーにはチャンス、、


いずれにしても、今米国のM2には12兆ドルが待ち構えている。

何度も言うが、リーマン時のようなシステムリスクはない。

しかし、システムリスクがないのに、

中央銀行による市場のサポートを期待する市場参加者が多すぎると、

それが全く別の新しいシステムリスクを呼んでしまうかもしれない。

流石にイエレンもそろそろそういうシナリオが怖いだろう。


だから米英では利上げが予定されている。

たとえソレが1937年型になったとしても(最悪戦争を伴う)

資本主義のスプレッド社会が終わるよりはいいと考える人。

そう考えるより、資本主義が終わるほうがいいと考える人。

これが、全ての事象を取り巻く今の真の戦いの本質。

良くも悪くも、日本は敗戦で侍の時代は終わった。

結果、国民の大半は後者に近いと思う。

その国民を抱えながら、システムは前者の米英に追随する安倍政権。

ここまでは順調に着たが、どうやら歯車がずれ始めて来た様子。

だからといって、賽を投げながら、ルビコンを引き返すこと、

そういう戦は負けるか、大事な人が死ぬ。 高橋是清がいい例だろう。 

(アメリカはQE3前の2012年まで戻してもダウは15000。日本は?)


いずれにしても、一人でも多くの日本の次の世代に、自分の失敗と、

プロとして観てきたアメリカの事実をどう伝えるか。

残された課題。


< 参考 8.27日、マネー原理プロ   >

ここで今一度整理しておくと、

1) 中国の通貨切り下げ前から、米株はFEDの利上げ睨み、200日線ゲーム終焉が秒読みに入っていた段階だった。(上海が下がる中で米株は高値圏を維持。中国の統計が嘘で実態経済が良くないことは2年程度前から承知していた。要はFEDの利上げへの準備)

2)そして中国に背中を押され、200日線が割れると、アルゴやHFTのシステム系が走り、VIXなどのボラプレーヤーもショートのカバー。‘ここが下げ幅の直接の原因。まだ主要なVIXプレーヤーは人間だが、彼らにとっても200日線割れ後の対応は無機質な決断。コストはかかるがパニックではない。

3)翌月曜はETFなどにフラッシュクラッシュ現象。でもシステムリスクはなく、米国債のボラは上がらなかった。(中国の米債売りの噂は関係ない)

4)世界がこれを「チャイナショック」と呼ぶなら、米国での中心はアップル。ジムクレーマーがアップル救済のためのルール違反。(クックCEOのEMAIL公開は相場操縦に当たるはず) 

5)そして予定通りのダッドレーの発言。トータルでハトではなかったが、メディアハトの部分だけを強調。背景には、FEDのQEを批判し続けてきたタカ派も商品で逃げ遅れたので、QE4を煽り、一旦逃げる場面を作りたい(ピーターシフ ジムリカード。一見ニュートラルのエルアリアンやWSJを代表してヒルセンラスなどを見れば明白)


そしてここからは、当局はどこまでやるかの判断が難しい。

そもそも中国元の切り下げは、経済の苦しさからはせいぜい30%、70%はIMFで11月のSDR承認を目指した政治的な意思。株価対策で9月3日の抗日戦勝記念日に隠し玉を用意している説など、何でもありの株価対策と、SDR加盟のため、通貨には市場原理導入のダブルスタンダードをどう読むか・・

(その前に、そもそもIMFは中国通貨のSDR加盟を延期したという解説は間違い。延期を提案したの米IMFのスタッフレポートであり、決めるのは188カ国の代表からなる理事会。この理事会は10月から11月へ延期された・・)

一方のアメリカでは、2012年以降のQE3の実態経済への貢献も限定的だったので、インデックスの調整も実体経済へ影響も限定的。ただSTAYすれば、徐々に影響が出る。

そんななかで9月中旬までのデータ次第といっているFEDの利上げはどうなるか。

いずれにしても、中国元の切り下げの本質は、アメリカドルへの挑戦。輸出促進という観点のみの相場観は当たらない。この米国一国支配への中国の挑戦をアメリカがどう受けて立つか。それは政権次第、アメリカは誰を次の大統領にするのか・・

金融ではもしQE4をやってしまったら、アメリカは市場をサポートするなら何でもありの中国と変わらない。結果、デフレの輸出になるとインダストリアル系の1%は困る。

そして、本当にFEDが利上げをすれば、本当のショックはその後。そのときは実体経済は崩落し、まず米国債CALLのボラは上がる。米国はアーセナルデモクラシーを繰り出すしかないなら、そのときはインダストリアル系の復活同時にインフレも復活。

そんななか、FLY TO QUALITY でこれまで通り債券へ逃避すると、金利上昇の波に直面する可能性が高い。長期債PUTのボラは30年ぶりに上昇へ転換する。(株は最初売られ、その後買われる・・)






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