2011年10月29日土曜日

TPP

(写真はWIKIPEDIAからの引用)


Let us never negotiate out of fear. But let us never fear to negotiate。. 

(怯えから交渉に乗るべきではない。だが、相手が誰でも、交渉することを怯えてはならない。)

  J .F. Kennedy 


  







2011年10月28日金曜日

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2011年10月27日木曜日

愛の決算(真マネー原理プロ)

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(アマゾン会長ぺゾス氏)

国家と企業の盛衰を見て感じた。企業にしても、国家にしても、自分が愛していれば最後はモラルが働く。カダフィーはリビアを私物化した。だが彼はリビアを壊すつもりなかった。なぜなら彼はリビアを愛していたからだ。一方企業は、Sジョブズや孫氏、柳井氏が会社を愛している(た)のは明白。彼らの愛はしばし凡人には野望と映る。ただそれはカダフィーの野望とあまり変わらない話だ。では今のオリンパス社はどうか。

同社の創業は古い。創業者は経営の山下さん、技術の寺田さんの二人。高千穂製作所会と言った。二人は「高千穂」を、ギリシャ神話で神々が住む「オリンポス」から取ったという。このことからも1919年設立のこの会社がどんな精神の会社だったかが判る。恐らくその精神が礎となり、技術を生み、会社はここまで続いた。ならば今のオリンパスの経営陣は、一体どんな人たちだろう。

株主や役員に創業者の姓の名前はない。経営者は技術者なのか。自分の技術が会社を支えたなら、きっと会社を愛している。昨日のニューヨークタイムスはオリンパスに問題のM&Aを持ちかけた二人の日本人の詳細を掲載している。記事からはバリバリだった頃の本人を知っていたとは思えないが、ドレクスラー(倒産したドレクセルバーナムランベール)にいたことで、出所したミルケン氏(映画ウォールストリートのモデルのマイケルミルケン)を盛んに商売に使っていたことがうかがえる。(その後、野村やメリルを転々)

この辺りから彼らのイメージできるが、いずれにしても、DEAL終了と同時にケイマンをたたんでいることから、合法・非合法は別として周到に準備されたDEALだった事は確かだ。記事からは、FBIは米国の彼らの居所をつかんでいるようだが日本で立件できるかは未定だ。それよりもこれが経営判断の話か、あるいは意図した「事件」なのかは、まずはオリンパス関係者の会社への愛で試されるということだ。愛なら、野望が過ぎたということもあり得る。

そんな中、米国ではアマゾンの決算が市場の失望を誘っている。だがCNBCを10年観て、ぺゾス会長の会社への愛に疑問の余地はない。無論アマゾンが永遠かどうかは別だが、この会社(株)には経営者の愛がある。ならば「売り」ではない。

10月の初め、ハイテク企業のインサイダー陣が会社の株を買い戻しているのを見て、どんなガイダンスを出そうとしているかイメージがあった。今その通りになっている。だがこの中には「愛のない決算」も多いだろう。それはエンロンのなどにつながった2003年の不祥事からも想像できる。

最後に、数字しか見ない人々。値動きしか見えない人は、本当のリスクは何か、そろそろ考えるべき時期が来ている。これもマネーの魔力である。それは国家も同じ。日本には一億のアメリカ論があるが、小世界アメリカで、国民が自分しか考えなくなったアメリカを想像できる人はどれだけいるのか







2011年10月22日土曜日

新陳代謝の恵み、日本人と鮭

津波で船を失った気仙沼の漁師が「それでも鮭は来る」と、明日への希望を失っていなかったが、どんなに苦しくても、むこうから必ずやってくる自然の恵みは貴重だ。その意味で、太平洋に面した日本人にとって鮭は特別な存在である。ところで、そんな鮭王国の日本にとってもやや心配な話がある。それはシアトルからバンクーバー、あるいはアラスカにかけての太平洋で猛威をふるっているサーモンキラーウイルス。10年以上前に南米で一度現れ、チリのサーモン漁に壊滅的な打撃を与えたウイルスは、その後鎮静化していた。ところが今年、突然北米大陸の太平洋側に現れたのである。

鮭が昔から日本人にかかわっていたせいか、日本人は鮭にの事は詳しいと思っているかもしれない。だが、日本では「サケは4年で川に帰ってくる」と言われているが、実はその習性を持つのは太平洋にいる鮭だけらしい。一方サーモンの語源となっている大西洋のサーモン種は4年で川に帰る習性は確認されていない。最新の調査では、帰るものもあればそうでないもの。あるいは川で産卵して再び海に戻るものもいるという。
(カナダの大西洋側と、太平洋岸アラスカのの樹木の違いは、サケの回帰に起因しているとのデイスカバリーチャンネルの調査から。)

こうなると、日本人にとっての鮭と、こちらで脂ぎった刺身がマヨネーズでマリネされてSUSHIになって出てくるサーモンは、そもそも別物ということになる。

養殖、天然を問わず、こちらの脂ぎったサーモンもそれなりに旨い。だがやはり日本のシロザケ種がベストだ。シロザケでは間違って3年で戻るサケをトキシラズ。あるいは間違って生殖機能に行くべき栄養が脂肪になって肉についてしまったものを鮭児というが(実質極上の養殖サーモンと鮭児は同じ味がする)いずれにしても、太平洋の鮭が4年で帰ってきてくれる事、言い換えれば、彼らが新陳代謝の摂理(市場原理)を守るありがたさを、日本人は忘れてはならない・・。




2011年10月21日金曜日

世界の現実を見ようとしない国 / 特別号







少年犯罪者の名前を明かさず 人殺しの顔を隠し、裁判を写さず、血で汚れたシーンは見せない日本。だがそんな事をしても世界の現実は変わらない。国民一人一人が世界の現実を受け止めず、ひたすら米国の傘下で、その米国がどんな国さえ知ろうとしない国。その日本に未来はあるのか。国益のために、そろそろ考える時きが来ている。
(今日のNHKを見て、特別号)

http://www.youtube.com/verify_controversy?next_url=http%3A//www.youtube.com/watch%3Fv%3DNVIkck02qao%26feature%3Dplayer_embedded

2011年10月20日木曜日

ストライクバック 真マネー原理プロから

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(マネー原理プロにはカダフィーの最後の写真とされるものを添付)

展開次第では株の買い材料に後からされるかもしれないカダフィー死亡のニュース。ただCNBCは驚くほど冷静。というか、冷めている。この局が好き嫌いかは別として、CNBCは時代を反映している。そこはさすがに相場の番組だ。米国では地上部隊が動く時代は終わった。そして米国の世界戦略はスパイとドローン(無人爆撃機)になった。ノーベル平和賞をもらったオバマの後ろには常に暗殺を使命とするスパイが暗躍するのを想像するのは悲しいが、これが現実である。そしてこちらのテレビももっぱらその方向。9月から始まっている話題の新シリーズに「STRIKE BACK」と「HOMELAND」がある。日本からも視聴可能なのでWEBサイトを添付した。

http://www.cinemax.com/strike-back/

http://www.sho.com/site/homeland/home.sho

「STRIKE BACK」では、デルタフォース出身の米国人と、英国MI6の二人のセクシー系のマッチョマンが、パキスタンを拠点に中東 アフリカ ロシアまで暗躍するイスラム系テロに立ち向かうアクション物。一方「HOMELAND」は、9.11の可能性を感じながら止められなかったCIA勤務のヒロインが、イスラム組織による新たな米国内のプロットを阻止するスリリングな展開。ともに「大人のシーン」が多が、英語に関係なく、今米国を感じるには丁度良い。いずれにしても日本でもヒットした24シリーズなどから、今はあからさまに反イスラムをテーマがどんどん巷に流れている。まあ次は中国かもしれないが、米国は国内問題での足の引っ張り合いで自滅するまえに、このような刺激を必要としているということ・・。


ええじゃないか経済 真マネー原理プロから

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二日前のNHKクローズアップ現代で、「新しい日本の価値観とは何か」を問うシリーズをやっていた。埼玉の有名な有機農家の金子さんを中心に、社会と農業が一体となるモデルが紹介されていた。そこで知ったのは、日本では都会から自給自足にあこがれて、農地へ移住する人が増えているということ。まあ世間の荒波や組織のしがらみから逃れるために自給自足にあこがれるなら3日ももたないだろう。それだけ宇宙の市場原理は厳しい。だがそれでもこの新しい風潮は間違っていないとみる。なぜなら、組織社会の安心感は多くの場合、自分で世の中の風を感じる力をそぐからだ。日本は政治を筆頭に今はこの状態。これが変わるためには裾野の変化が必要である。

ところで、JPモルガンのアナリストに「 Hajime Kitano 」という人がいるらしい。今日は、彼の東洋経済への寄稿がこちらで取り上げられている。内容は、欧州は日本のバブル崩壊とは異質のリバースバブルの崩壊が始まったというもの。「KITANO」氏は、日本のバブル末期に登場したQレシオと、現在の「DEBT TO GDP」レシオが、バブル崩壊では同じ役割を果たしているという説をとっているらしい。そして、影響力のあるこちらの株サイトでは、彼のの意見を逆手にとり、今の「DEBT TO GDP」レシオを使う風潮は、日本を崩壊に導いたQレシオと同等に愚かしいことと言っている。

実はこの風はカーターがレーガンに負けたときに吹いた風と同じだ。近々ち来日するはずの現国防長官のパネッタ氏は、下院議員時代のレーガノミックスを振り返り、レーガノミックスは簡単にいえば「ええじゃないか」経済だったと言っている。つまり、減税をし、防衛費を膨らませ、国家財政が大幅赤字になっても、レーガンが「ええじゃないか」語りかけることで国民の自信が復活した。そして彼の強烈な反共産姿勢にビビったゴルバチョフが都合よく登場したことで、「日本を除く」西側経済は90年代の繁栄がはじまったということである。(冷戦勝利の褒美)

そういえば、テレビでみる反ウォール街デモには、欧州と米国で若干違いがある。米国は若者が中心。それに比べ欧州は中高年も参加している模様。では70年代に似たような反戦、反大資本、そして薬とセックスと音楽に浸かったこの国のベービーブーマーが、今の彼らの子供達がやっている反ウォール街のデモになぜ加わらないのか。理由は明白だ。最大の理由は、レーガンによって彼らがその後のいい時代を知ってしまったからである。

大統領選挙もあり、おそらく来年は世界中の先進国でレーガンの亡霊が復活するだろう。つまりマルクス対レーガン。戦いが拮抗すれば、相場は今のような状態が続く。しかしレーガンがマルクスに勝つと、その時は債券はアウト。そして株は一旦復活しても、レーガンに対する今のオブセションが空気注射だったことを知った時に株もアウトとなろう。その時に日本は独自の価値観で生き残っていてほしいものだが、一時番大事なことは、日本はすでに生き残ったかもしれないということに自信を持つこと。そうすれば、これからレーガン以前の冬の時代に戻るかもしれない彼らの誘い水にむざむざ乗ることもないだろう・・。