2008年10月2日木曜日

願望の罠、市況から

以前市況で米株のインデックスプレイは個別では「3G」だけ見ていればよいと書いた事がある。3GとはダウのGE(ジェネラルエレクトリック)、 S&P500のGS(ゴールドマンサックス)、そしてナスダックのGOOGLE(グーグル) である事は言うまでもない。その意味では本日GSに続いてGEへの投資を発表したバフェットはやはり非常に単純なPLAYに徹している。ただ彼はNET系は嫌いなはずなので、仮にGOOGLEが傾いても同じ事は起こらないだろう。

ところで、今の米国市場はこの80歳目前のバフェットに頼り切りの印象だ。これは、これまで己の経験だけで強気を継続してきたベービーブーマー以降の米国人が、グリーンスパンの言う100年に一回の事態にぶち当り困惑している。そこでバフェットの様な「神に近い存在」の初動に頼って自身の行動を正当化しようとする心理的状況に追い込まれている現象である。しかし言ってしまえばこれこそ神頼みに近い。あと何年バフェットが生きるというのだ。

相場のプロならお気づきだろう。これは勝負事としては典型的な負けパターンである。ここまで負けのパターンに陥った米国をみるのは初めての事だ。また、パニックの中の焦りから急いで答えを出そうとして今回の法案は国家としてこれも典型的な「高値買い/安値売り」の結果になる可能性が高い。

これまで日本史の観点からは、元寇と日露戦争と同じ奇蹟の再来の願望の罠に落ちた日本が米国という新時代の壁にぶち当たって敗北したのは摂理と考えてきた。だが今その時代の壁が同じ願望の罠で自壊の危機にある。

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