2011年9月2日金曜日

室伏選手に国民栄誉賞を

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夏休みが終わり、高校生の二人の息子のサッカーの試合観戦で忙しい。

ジュニア(3年生)の長男はバースティーチーム(学校代表)。ソフマー(2年生)の二男は、サマーキャンプで兄と一緒にバースティーの練習に加わったもののバースティーには残れず、ソフマーのチームでキャプテンをしている。

米国は学校のチームの活動期間は短いので、二人ともオフはクラブチームに所属している。ただ、そこまでしても、男子のサッカーでは日本の高校の方がレベルが高いと思う。それでもイリノイの高校は米国ではレベルは高い方。前回の試合は、U17 U16の米国代表チームに選ばれた兄弟がいる近隣のハイスクールとの対戦。長男のバースティは4-0で負けた。

ところで、こちらの高校生は185センチクラスがごろごろしている。その中で長男次男はまだ175センチ程度。体格では勝負ならない。そこで、彼らが中学生になった頃から、せめてもの思いでカルシウム剤を食事の後で飲むように勧めた。だが効果はなかった。二人とも飲まなかったのだ。

理由を聞いてみると、殆どの選手(友達)が親から様々な薬を飲むように言われていて(ホルモンや、場合によってはステロイド)彼らなりにそのトレンドに抵抗していたらしい。殆ど日本語をしゃべらない彼らも、どこかで日本人だった・・。

そんな中、ハンマー投げという競技において、体格的に劣る日本人が、薬も使わず(そう信じている)、これほど長く現役を続け、再び金メダルを取った。だが、これほど偉業を日本のマスコミはナデシコより低く扱っている。

なぜもっと大々的に取り上げないのか。室伏選手の勝利は神の力も働いて米国に勝ったサッカーやソフトボールとは意味が違う。聖徳太子以来の和の強さを証明したのがナデシコ。また家芸の柔道は先の世界選手権でそれなりの威厳を保った。だが「ハンマー投げ」という競技で室伏選手は日本の個の強さを証明した。

室伏選手はインタビューこれからの目標を「金メダルもだが、革命的な練習方法をスポーツ界全体に残せれば・・」と答えている。この意味は深い。彼は国民栄誉賞に十分匹敵する快挙成し遂げたはずだが、今のところマスコミからそんな声は聞こえない。あい変わらず本質を理解していない彼ら。これでは首相が変わっても、何を軸に新しい国づくりをするか。その政治の議論もお寒いだろう。

日本の国づくりの答えは一つ。まずはナデシコの和を、一人一人が室伏選手の様な日本人としての個の強さを身につけて目指す覚悟だ。方法論はその後でよい。まあその前に、政治家自身がまずは室伏選手に学ぶ事が重要だが・・。

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