2011年9月9日金曜日

自明の理からの逸脱 (真マネー原理プロから)

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自分が主役の一人だったHBO映画の「TOO BIG TO FAIL」を、「興味がないので観ていない」と言っていたバーナンケ。今日のスピーチで、彼はその理由を「自分はオリジナルを観た」とジョークを飛ばした。

彼にしては上出来のジョークに会場は笑いにつつまれたが、この余裕の裏には何かあるかもしれない。一方で8月から注目したオバマの演説は、<住宅ー雇用ー減税>とテーマが代わりながらも本番前に身ぐるみ剥がされた印象。ならば、今週は市場の意表をついた主役はSNBだったと言う事か。ただこの役を日銀でなく、スイスがやった事を日本人は何も感じないのだろうか。

そもそも今の先進国の経済がどん詰まりなのは子供にも明らか。そんな中、ハトとタカの違いはペースだけで、中央銀行のやる事は所詮は一つである。その「自明の理」に寄り添うゴールドのロングは今週SNBの予定外の行動に慌てた。

つまり、国家が国益をかけて相場に挑むなら、意表を突くことが全て。さもなくば相場に国家が殺される。ならばどの国がどのように意識的に負の連鎖でしかない「自明の理」から離脱するか。それを想像するのが今後の相場の決めてだろう。

ではスイスよりも絶対額では圧倒的に輸出に頼る日本。そもそもグローバル経済では金融で勝負しているわけではない日本が、なぜ世界の金持ちの資金を抱へ、UBSなどの大銀行を展開するスイスにこの種の決断で後れを取るのか。

これもスイスの腹芸の一つである可能性は否定しないが、日本が憲法9条さえ守っていれば平和が守れると思っているバカな国だとするなら、経済も軍事も、駆け引きに勝たなければ生き残りはないという常識をスイスから学ぶべし・・。





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