NHK BSのワールドWAVEという番組を初めて見た。欧州 米国 アジアの経済問題を、専門家を招いて紹介していた。
疑問だったのは、なぜこの内容をBSでやるのか。本質へ突っ込みはなかったが、現象の解説は判り易くよくまとまっており、日本人が知るべき基本情報としてNHKは総合で取り上げるべき内容だった。
ところで米国では、テレビジャパンが、NHKBSから世界のどこに危険があるかを毎日数分簡単に流している。ニューヨークタイムスのレベルと比べれば内容はお話にならない。だがそれでも十分役には立つ。
結論からすると、経済に限らず、国際情勢もNHKはもう少し「総合」で流すべきだ。簡単な渡航警告を、個人的に楽しみにしている「井田さんの天気予報」の次に触れるのもいいだろう。
そうすれば70人以上の日本人観光客が、今のパキスタンで足止めになっているなどいうニュースが流れる事はなかったのではないか。
そもそもヨーロッパや米国人にとってパキスタンは遠い国。ただ今はアフガンを通しかなりの米国人もパキスタンについては勉強した。それに比べ日本はアジアの先進国である。
普通の日本人は、どちらかと言うと怖がり屋さんが多いはずだ。ではなぜ今のパキスタンにこれだけ多くの日本人が観光で出かけるのか。平均的教養の欧米人はまず理解できないだろう。
筆者にも理解できない。まさかとは思うが、もしこれが平和ボケによるパキスタン情勢に対する無知から来ているとしたら、それは国家の恥。その責任は公共放送としてのNHKにもある。
いずれにしても、渡航の理由が観光なら、海外向けに報道しない方がよいだろう・・。