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2012年4月17日火曜日
交渉と覚悟(真マネー原理プロから)
朝のヘッジファンドのツイッターには以下のコメント。
This is just hilarious on so many levels: Japan Will Provide $60 Billion to Expand IMF’s Resources (Bloomberg) - just don't look at Fukushima, don't look at the zero nuclear plants working, don't look at the recent trade deficit, and certainly don't look at the Y1 quadrillion in debt
欧州危機(IMF)に日本が5兆円を拠出・・。国内問題が大変な時に、日本がこんな大金を欧州問題に出すということで、保守派のヘッジファンドが集まるこのサイトでは日本をバカモノ扱い。
これで円債がどうなるのか興味深いが、個人的には戦略として総合的な勝算があるなら、反対はしない。しかし近年その実績はみえない。そもそもどんな戦略で何を交渉しているのか、国民は知らされていない。
本来外交はその全てを国民に知らせる必要はない。だが昨今の国民生活のレベルや、ここ数年の外交実績、更に予想される国際情勢の変化を考慮すれば、石原都知事が尖閣諸島を買うと言いだすのも仕方ない。
徳川末期、外圧に臆した国家(幕府)に薩長という地方が立ちあがった。共に負けたが、薩長は欧米に砲門を向けた。そこが交渉の起点だった。
完敗、交渉を経て幕府を倒すために薩長を助けたのはその英国だ。結果徳川は消滅した。
この時歴史はより覚悟のある方に味方したのだろう。当時よりも今が不幸なのは、戦う気概があるのは石原慎太郎の年代で、コア世代が徳川の様に見える事。
知識や情報があっても、覚悟がなければ何を交渉しても勝てないだろう・・。
そこでもう一度ケネディ。これはTPP騒ぎの時に紹介した。
Let us never negotiate out of fear. But let us never fear to negotiate。
(怯えから交渉に乗るべきではない。だが、相手が誰でも、交渉することを怯えてはならない。)
J .F. Kennedy
尚、参考までに、今年のピューリッザー賞に決まった報道写真を添付した。(NYタイムス アフガニスタンより・・)