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2012年4月3日火曜日
ゲームチェンジ
日本人が米国を知る上で必須の映画がある。 「GAME CHANGE」。「一発逆転」の意味、実話としてHBOが作成した。
主役のサラぺイリンを演じたジュリアンムーア。マケインを演じたエドハリス。そして選挙戦の責任者、スチィーブシュミットを演じたウッディーハリソン。皆一流である。
映画を観て、今はサラペイリンはいずれ大統領になるだろうと考えている。だがつい先日まで、その可能性はないと考えていた。なぜなら自分はどうやら知識と知性を混同していたからだ。
実話として面白い場面が随所にある。彼女が副大統領候補に指名されたのは金融危機の最中。リーマンとベアスターンの違いなどは無縁だった彼女は、政権にによる救済の全貌を理解しようと必死で努力する。
渡されたバーンナンケ評価のスクリプトを必死で暗記したものの、そもそもFRBが何の意味か判らなかった。(FRB: 米国の中央銀行 Federal Reserve Boardの略)
確かにその時点では彼女の知識は豊富とはいえなかった。だがレーガンや(息子)ブッシュをみるまでもなく、知識は政治家としての大成を意味しない。
映画では、討論が下手だったレーガンは、大気汚染の原因を聞かれ、「TREE 木」と応えてしまった話も紹介された。(温暖化と森林の関係ではない)
知識がなくても人を動かせる人がいる。恐らくそれが政治家としての知性。レーガンには天性の政治知性があった。この映画を観て、経験を積めばサラペイリンもレーガンになれる可能性があることを知った。
米国の大統領戦は、素材をその道にたけた人が集まり、勝利に向かって作り上げていく過程が凄い(特に共和党)。敵の価値を削ぎ、己の価値を高める勝負。つまり、有権者にどっちを買わせるかの商売である。
映画を観ると、日本人にも、候補者の後ろには(AKB48を世に出した)秋元康が何十人も集まっている事がわかる。日本のテレビ局は意味のない大統領選リポートを辞めて、この映画を字幕で紹介すべきだろう・・。
http://www.dailymotion.com/video/xpeok5_hbo-films-game-change-tease_shortfilms