2009年12月11日金曜日

100ドル札からの眼差し

http://www.reuters.com/article/idUSTRE5B83PL20091209?feedType=RSS&feedName=businessNews&rpc=23&sp=true

上のロイター記事をクリックすると、GEのイメルト会長が昨日WEST POINTの精鋭に述べた自己批判のスピーチが現れる。簡単に言うと過度の欲望が国家を滅ぼしかけたと反省し、GEの経営者として新たな価値感を探る段階に入った事を認めている。さすがはGEである。そういえばイメルト会長もJPのダイモン会長もハーバードのMBA出身。そしてこの二人はそこで習った事が全てではない事を逸早く表明した。この辺りがこの二社と他との違い。そしてこの様な自己否定(変革)ができる人材を輩出し続ける事で400年の歴史を持つハーバードもいずれは11世紀から続くオックスブリッジに並んで行くのだろう・・。

さて、そこで触れたいのはサイトを開くと100ドル札からこちらをじっと見つめるベンジャミンフランクリン。下に彼が残した有名な13徳をもう一度紹介する。ついでに金融危機前夜に彼を題材にした「今日の視点」を参考までに添付する。ところでイメルト会長が危機後に行った最初の経営判断がCNBCを抱えるNBCをCOMECASTに売った事をどう見るべきか。単にキャッシュフローの判断なのか、或いは次を見つめているのかが興味深い。同時にジャーナリストとしても尊敬された昼担当のビルグリフィン氏がCNBCを去った(名目は長期休暇)。これで場中のCNBCは茶坊主的なリースマンやソプラノスと間違える女性が主役だ。いまだに周りの米国人でこの13条を覚えている人は殆ど会う事は無いが今度リックサンテリと話す機会があれば彼にも聞いてみたい。債券担当でシカゴ人の彼ならきっと知っているだろう・・。

参考:2008年4/3のブログから

http://marukano-gb.blogspot.com/2008/04/joinordie.html



「フランクリンの十三徳」

1、「節制」 飽くほど食うなかれ。酔うまで飲むなかれ。
2、「沈黙」 自他に益なきことを語るなかれ。駄弁を弄するなかれ。
3、「規律」 物はすべて所を定めて置くべし。仕事はすべて時を定めてなすべし。
4、「決断」 なすべきをなさんと決心すべし。決心したることは必ず実行すべし。
5、「節約」 自他に益なきことに金銭を費やすなかれ。すなわち、浪費するなかれ。
6、「勤勉」 時間を空費するなかれ。つねに何か益あることに従うべし。
無用の行いはすべて断つべし。
7、「誠実」 詐りを用いて人を害するなかれ。心事は無邪気に公正に保つべし。
口に出ですこともまた然るべし。
8、「正義」 他人の利益を傷つけ、あるいは与うべきを与えずして
人に損害を及ぼすべからず。
9、「中庸」 極端を避くべし。たとえ不法を受け、憤りに値すと思うとも、激怒を慎むべし。
10、「清潔」 身体、衣服、住居に不潔を黙認すべからず。
11、「平静」 小事、日常茶飯事、または避けがたき出来事に平静を失うなかれ。
12、「純潔」 性交はもっぱら健康ないし子孫のためにのみ行い、
これに耽(ふけ)りて頭脳を鈍らせ、身体を弱め、
または自他の平安ないし信用を傷つけるがごときことあるべからず。
13、「謙譲」 イエスおよびソクラテスに見習うべし。

(出典:ウィキペディア)








0 件のコメント: