2009年12月9日水曜日

眠れる森の出口

普天間を議論すると日米安保に行きつく。日米安保を議論すると憲法改正が焦点になる。憲法改正が焦点になると、9条だけではなく今の憲法には国家元首の規定すら無い異常性を日本人はどうするのか。

この異常性と引き換えに経済のみに集中した戦後の日本。そしてソレを支えた護送船団のどこかに居場所を見つける事がサバイバルだった個々の日本人。このモラトリアムは心地が良かった。なぜなら努力が報われ、そして摩擦があっても最後は金が解決した。だがその金はモラトリアムを許す自分のモノだと米国が考える中で日本の最後の砦の資金力にも限界が見える。

米国の傘から出るのは苦痛。だが今苦痛を我慢しなければ手遅れになるだろう。理由は三つ。一つは世界の潮流の変化。二つ目は米国自身の衰退。そして三つ目は金のない日本に米国は同じ態度をとらないという事。特に三つめのリスクには関し日本は無防備だ。いずれにしても日本が再び眠れる森に逃げ込むともう二度と起きる事はないかもしれない・・。


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