2011年12月16日金曜日

マスクの国

1年前の帰国で驚いたのは「自転車」だった。タクシーの運転手さんに聞くと、リーマンショックでガイジンがやりだし、それを若い日本人が真似をしたとの感想だった・・。

さもありなん。赤坂見附の交差点で自転車が堂々と走るのを観たとき、いずれ社会問題になる予感がした。

そして今回発見したのはマスク。まだ花粉は飛んでいないはず。だがマスクをした人がやたら多い。インフルエンザ予防?。はたまた放射能予防か・・。

理由は分かる。だが、街が便利になる一方で、どこか(人間)社会と個がますます弱体化している象徴に見えた。

そんなに伝染が怖い?そこまで潔癖なら、日本は一番苦手な金融で本当はマスクをした方がいい。テレビ東京の市場解説を聞いたが、ウォールストリートジャーナルの早すり版が日本語になっているだけだった。

最早日本独自の材料はいらないのだろう。過剰流動性の金融が実体経済を支配する本末転倒の中、ヘッジファンドが作った流れを金融機関のアナリストが解説している・・。野村が衰退したわけが判った。

いずれにしても日本の株式市場は時価総額の問題ではない。ここまで自立性がなければ、時価総額などどうでもいい。

そして、機能が便利すぎる東京では人の個性が更に薄くなっていくようだ。世界がますます流動性に埋没する中、技術立国ニッポンはどうやってマネーの伝染を防ぐのだろう・・。


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