2012年7月10日火曜日

ポーカーをしないポーカーフェイス


ポーカー選手権の決勝が始まった。決勝に先駆けて、金持ちやスポンサー資金を持参した40人によるバトルがあった。そこでには若手ヘッジファンドマネージャーとして最も影響力があるとされるデービットアイホーンが参加した。3位だった。彼以外にも、ヘッジファンドとポーカープレーヤーの重複は多い。ポールアイカーン ジムサイモン ケングリフィン スティーブコーエン等、1兆円前後の資産を持つビックプレーヤーがズラリ。そしてポーカーゲームを若手の訓練に取り入れている中小のファンドもかなりある。

一方で今回も参加者に日本人はいなかった(アジア系はいる)。やはり日本人にポーカーは難しいらしい。しかし人前で派手な感情表現をしない日本人はポーカーフェイスともいわれる。ポーカーをしないポーカーフェイス。なんという皮肉。麻雀だけでは世界に勝てない・・。

そういう自分はポーカーも麻雀もやらない。ただ最近はポーカー中継を見るようにしている。気づいたのはポールニューマンのイメージは間違いだった事。彼が「スティング」でやった4カードは現実的ではない(そもそも映画はいかさまの腕が勝負)。今はメジャー大会の多くがテキサスホールデム方式。このルールはより心理戦の様相が強い。

ルールはまず2枚配られ、その時点で続けるか降りるか決める。続いて3枚がオープンで配られる。これをコミュニティーと呼ぶ。この方式ではコミュニティカードはプレーヤー共通。残ったプレーヤーはここで掛け金を増やすか否かの判断をする。ここからが心理戦。そして3枚が配られたあと1枚づつもう2回配られる。勝敗は手持ち2枚とオープンで5枚配られたコミュニティーの合計7枚の中から5枚のハンドを競う。オープンになっている最初の3枚で相手が何を狙っているか。また自分が狙う手は残りの2枚のコミュニティカードでくるか。その判断をする。この時相手の真理を探る勝負が面白い。この醍醐味をYOUTUBEで解説する。
ここではファイル:Playing card diamond 2.svgファイル:Playing card club A.svg を持ったアイビーが(黒人)、ファイル:Playing card club J.svgファイル:Playing card club 5.svgファイル:Playing card diamond 3.svgのオープンカードを見て、12345のストレートを狙った。そして狙い通り4枚目に ファイル:Playing card heart 4.svg手が来た。アイビーは世界最高といわれるプレーヤー。自信もあったのだろう。狙い通りのカードが来たことで1億円のオールインをした。ところが相手の2枚のカードは ファイル:Playing card heart 6.svgファイル:Playing card heart 7.svgだった。相手もストレートを完成していた。そして相手は自分よりビッグナンバーだった。彼はすべて失った・・。
ここでは思い通りフルハウス担ってオールインをしたところ、自分よりよい手になった相手のポーカーフェイスに騙されたケース。
http://www.youtube.com/watch?v=fiNYtI_eWp0
これは昨年の選手権決勝。ともにワンペアも出来ないなか、心理戦に負けたケース・・。


いつかここで日本人が勝つ日が来るだろうか。その時の日本が今よりよい国になっているかどうかはわからないが・・。

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