2008年11月7日金曜日

<今日の視点>歌手の器量

今日のナンシーぺローシ(民主党下院議長)と明日のオバマ。来年以降このBLUE国家(民主党主導の国家)を率いる民衆党の主役があいついで経済政策に取り組んでいる。本日ナンシーはBIG3と会談。明日オバマは大統領になる事が決まった上で初の経済対策を発表する。ただ市場はその方向性については既にに織り込んでいる。それはBIALOUTだ(救済)。

金融機関にあれほどの救済を施した以上は自動車のBIG3も救わざるを得ない。そして最後は個人を救う。そしていったん崩れはじめた原理は途中で止める事は難しい。なぜなら不平不満が起こる。不平不満は更なるモラルの低下を発生させるのだ。

そこでその時代に備え、敢えてモラルをどう無視するかを小声で話したい。ズバリこれからは借金を返してはいけない。なぜなら最後に徳政令が待っているとすると、まじめに借金を返すと馬鹿をみる。現金はどこかに隠しておくべきだ。そんな悪いこと考えながら最近の話題から小室哲哉とあの千昌夫の違いを考えた。

小室哲哉の凋落はこの米国でも類を見ない。ただ借金の金額では千昌夫の足元にも及ばない。小室の借金は数十億、千昌夫が抱えた借金は数千億の世界だった。一説よると千昌夫の借金はピークで3000億に達したという。そしてその債権を抱えた金融機関はBAILOUTされ、国民の税金が投入された後外資の手を経て立ち直った。未確認情報であるが、この過程で千昌夫の借金は1000億に減額されたという。借金が1000億になってもその金額を歌手業で返済するのは無理だろう。それでも彼は破産宣告を選ばないという。

今多くの日本人は小室の凋落に驚き、様々な感情でこの事件を受けとめているはずだ。ピーク時、小室の派手さに嫌悪感じた世代もあるだろう。そんな中でその世代からは千昌夫の批判はあまり聞かない。むしろ私の家族には今でも彼の熱烈なファンがいる。小室はたかだか数十億の借金のために詐欺を働き、犯罪者となった。一方で数千億の借金を棒引きにした千昌夫はまだ1000億の借金が残っている事で私の家族からは侮蔑というよ同情されながら時より「北国の春」を歌っている。ある意味で男の器量の話かもしれないが、ただ日本国民に迷惑をかけたのは本当はどちらだろうか。これも世の中の原理である。BAILOUT(救済)の時代とは一体どんな時代になるのだろう。

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