平和な国の日本ではニュースの優先順位が世界基準とは異なる。チリの炭鉱労働者の救出は喜ばしい事実。だが7時のNHKのニュースでの詳細には驚いた。そんな中、こちらで小さく報道されたのが、アフガニスタンで人質になった英国人女性ボランティアが、救出に向かった米国部隊の手りゅう弾で不幸にも亡くなってしまった話。ただこれも大した扱いではない。英国は国内感情に配慮してか、米軍に事情説明を求めている程度だ。そしてこの話を持ち出したのは、当時実は殆ど報道されなかった米英によるある軍事行動について触れておきたいからである。
しばらく前、二人のニューヨークタイムスの記者がアフガンで人質にされた。この二人を救出に向かったのは英国の特殊部隊。救出は成功した。しかし落下傘でタリバンのアジトを急襲する際、英国人兵士の二人が死んだ。死んだのが兵士である以上、米国も英国も殊更大騒ぎをしなかったのは当然。ただここに米英関係と日米関係の本質の大きな違いな存在する。いつまでも世界が平和であると思いこみたい日本。日本人が世界をどう思うと勝手だが、そんな日本を世界がどう思うか。その視点を殆ど報道しない日本のニュース。
さて、相場では中国の準備預金引き上げの話が一番影響している様子。そして今日のWSは日銀の介入を想定し、多くの為替トレーダーが円をショートしている状態との噂だ。日銀が彼等の裏をかけば面白い。だが人を出し抜くのは平和国家でポーカーさえしない日本人は苦手だ。ましてやG7 やG20などを気にしていては話にならない。そもそもG~などは、参加国が増えれば増えるほど何も決まらない事などこちらでは常識である。
ならば日本は日本人の得意な分野を相場に持ち込めば良い。昨日将棋ではトップ女流棋士が遂にコンピュータに負けた。将棋界に挑戦した産学共同のチームはかなりの自信があったらしい。個人的にはこのコンピュータの知能を日銀の介入にも活かす事を提案したい。債券市場では今日も日本が世界に貢献できる部分、つまり米債券買いは堅調だ。これだけでは最後は餌食になるだけである。
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