2010年11月13日土曜日

韓国の裏切り

そろそろオバマは日本に到着しただろうか。ただ今回の訪韓はオバマ個人というより、米国の大統領の訪問として転換点となった。ここでも取り上げた様に、ブッシュ政権から引き継いだ韓国との包括的自由貿易協議は、米国内では既にDONE DEALの扱いだった。ところがここにきての韓国の離反。この事がオバマ政権に与えたダメージは計り知れないものがある。

今回の米国首脳によるアジア訪問は、早々のFEDへの批判が示す様に、対米批判を露骨した中英独など、最初からG20全体からの成果など期待するべくもなかった。だが、日本とは別の意味で「属国扱い」だった韓国との協議は別。その韓国からも裏切られたオバマ外交に対しワシントンポストの論調は厳しい。

そもそも米国は朝鮮戦争で4万人もの犠牲者を出して韓国を守った。そして今の北朝鮮との関係を考慮すれば韓国は米国にとって最もレバレッジを持っている独立国でなければならない。それにもかかわらず韓国にまで離反されたオバマ政権を、今日はワシントンポストまでも見限った様な表現だ。

そして韓国が4万人なら、米国は第二次世界大戦で30万人弱を欧州戦線で犠牲にした。その欧州は米国に助けてもらないながら心の底から米国に感謝した事はあるのだろうか。それからすれば、米国にとって日本は何と素晴らしい国だろうか。

太平洋戦争での米兵の死者は10万。だが、原爆を落とされ上に300万人が死んでも、日本人の米国への義理は消えない。今頃オバマは日本という国の存在のありがたさを身にしみているだろう。



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