2012年3月30日金曜日

2番手のダイナミズム (真マネー原理プロから)

来日中のマークザッカーブルグに、「こういったモノを作ってくれたCEOに敬意を表したい」と、野田首相が握手するシーンがあった。どうやら野田さんはフェイスブックはパイオニアではない事を知らないようだ。フェイスブックがマイスペースの2番手だったことは、米国のその世代には常識。ザッカーブルグの成功はそのビジネスモデルである。

米国では発明家ではなく、2番手が最も成功する例はいくらでもある。最高値を更新するマクドナルド。社会的な影響力を強めるスターバックコーヒーには発明したオリジナルがいた。しかし成功したのは、ひきこもるオリジナルから発明を買収し、勇気を持って新しいビジネスモデルを確立した人達だ。

日本政府はフェイスブックで英語で外国にメッセージを発信しているという。やはりオバマ政権を真似る雰囲気。真似てもいいが、真似るだけでは日本のオリジナルは生まれない。野田さんはそこをザッカーブルグから学ぶべきだろう。

日本の復興を築いた人々は、戦争では米国に負けたが、己は米国に負けない気概を持って米国に挑んだ人々だった。だが今は国家や大企業が大人しい。一方オリジナルを武器にした中小企業やソフト分野で新しいトレンドを生みだす個人の活躍は凄い。そろそろ日本もこの層からリーダーが出るべき時だろう。

民主党には期待したが、国家でありながらヘッジファンドが仕切る市場に怯え、アイデアでオリジナルを生みだす可能性を示さないなら終わるもよし。このままでは、米国が次の米国に倒される時、日本はオロオロするだけだろう。米国では、そのダイナミズムは死んでいない事を知るべきである・・。