2012年3月6日火曜日

情けない男とふしだらな女?


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ナデシコとあの最強の米国女子チームのサッカーの試合を観ながら、今年の日本アカデミーを総なめにした「八日目の蝉」を思い出していた。

ゲームは力で押し切ろうとする米国に対し、意志疎通ができたナデシコは、ワールドカップの決勝よりも美しいサッカーをしていた。

一方映画は小説であって実話ではない。まず不倫の末中絶した女性が相手の男性の赤子を母親から奪い取って育てるという情念が描かれ、その女の子が育ち、彼女も妻子ある男性の子供を身ごもってしまうストーリーが展開される。

そしてラストは、犯罪者となった育ての母の深い愛を思い出した主人公が、自分も生まれてくる子供とともに強く生きようとする日本の女性の強さが出ていた。

確かに映画は美しく秀作だった。ただ、ここで描かれる二人の女性に対し、登場する男のあまりにも情けないこと。よくここまで情けなく日本の男を描いたものだ。

一方添付の米国人女性は、先週から注目されているジョージタウンの法科学院の学生。彼女はオバマ政権が掲げる避妊薬を保険でカバーする法案を通すために民主党議会に意見を提出した。

現代の働く女性にとって、避妊薬は当然の権利との彼女の意見に対し、超保守派でならすラジオのパーソナリティーのラッシュレインバー氏が、「米国は彼女の様なふしだらな女に振り回されるべきでない」と発言。まるで彼女自身が避妊薬を欲している対象のような侮辱をした。

レインバー氏はかねてから反オバマの急先鋒。さすがにこの発言でスポンサーを大量に失ったようだ。ただ米国内の世論は分かれている。個人的には遺伝子治療に全く予算を割かなかったブッシュ政権も硬直だと感じたが、避妊薬まで保険でカバーするのは違和感である。

レインバー氏は論外としても、意外にこの問題はオバマの命取りになるかもしれない可能性を感じる。そして何よりも、米国の女性に勝ったナデシコに、この問題に対する意見を聞いていみたい・・。