2012年6月15日金曜日

料理は語る(真マネー原理プロから)


映画トロイから
映画300


映画アレキサンダーから
米国ケーブルテレビ TUDER
92年当時のメルケル首相

神話上(紀元前16世紀から12世紀ごろ)の英雄アキレス。わずか300人で数万のペルシャ軍に挑んだスパルタのレオニダス。マケドニアをギリシャとするなら(ペルシャとギリシャの中間)、ギリシャが世界を制覇した時のアレキサンダー大王。時代がローマに移る前のギリシャは勇敢だった。

そのローマも、初代皇帝のアウグスツスのころの歴史家レヴィーは、ローマに新しく生まれたクッキング文化を観て、ローマ帝国の崩壊を予想した(エコノミスト誌)。

英国では、伝説のアーサー王が登場する12世紀から、英国発展の基礎となったヘンリー8世の16世紀ころを描いた映画を見ても、国王は手づかみでキジの肉をほうばっている。ワインは豊富にあったが、食卓には果物かそれ以外は単純なスープがあるだけだ。

ならば香辛料への憧れが大航海時代だったとして、やはり文化としての料理は、まずはローマからスペインやフランスへ広がったのだろう。そして皮肉にも衰退もその順番で起こったようだ。(この点で中国や日本の歴史は明らかに異なる)


昔、フランス料理のテーブルマナーはイタリアフィレンツェのメジチ家が発祥であることを紹介した。ローマ法王を二人送り出し、絶頂期には19世紀のロスチャイルド、20世紀のロックフェラーと同等の金持ちだったメジチ家が、今は後者と比べて影響力を失ったのは、やはり料理に象徴される甘美が原因だろうか。

その意味では今もドイツ料理がシンプルなのは、国家としてのその強さの証明かもしれない。そしてその料理を食べて屈強になったドイツナショナルチームのサッカーは、協調性を覚えたネアンデルタール人のサッカーのようだ。

ゲルマンの血がネアンデルタールに繋がっている根拠はない。だが一人一人の体力では圧倒的だったとされるネアンデルタール人は、その強さゆえ個々が孤立を選び、結果的に弱さを補うために仲間との強調(社会)を選んだホモサピエンス(人類)に敗れたと言われている。

そして最後尾に添付した写真は1992年の頃のメルケル(となりは懐かしいコール)。この時の構造も今と同じだ。当時の欧州通貨はマルクを中心リンクしていたが、東ドイツを吸収したドイツは強烈に利上げ強行。それについてこれなかったイタリアや英国は脱落した。


その時大もうけしたソロスが今警告するのは何の意図かわからない。だが同じなのは、強すぎるドイツが衰退した弱い集団にまた囲まれていることだろう・・。

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