ところで今日の米国は歴史的な日となった。日本人からすれば国民皆保険のどこかが悪いか不思議だろう。保険はやり方によっては儲かる。だから民間がやっている。またオバマケアが企業が雇用を減らすという批判も精査すれば正解ではない。ではなぜここまで反対があるのか。
ソレは簡単。米国人は均一ではない。人種、肥満、同性愛、薬物まで、何もかも違う、一方でその自由は認められている。自由なら、結果は自己責任でなければならない。保険法案はこのバランスを崩すと考えられている。
怠惰な生活するのも自由。だがソレで病気になった人のコストをなぜ健全に生きている人が負うのか。政府による国民皆保険はこのコンセプトを受け入れられるかどうか。
日本は日本人の国だ。だから成立する。アメリカはアメリカ人の国だが、アメリカ人が何かは今もわからない。そして半分のアメリカ人はこの法案は違憲だと考えた。
にもかかわらず、この法案を合憲とした最高裁主席判事のジョンロバート氏(写真)。これまで最高裁の歴史的な判断は、概ね共和党と民主党のどちらの大統領に判事が指名されたのPARTY LINEだった。
ブッシュに指名されたロバート判事がスーパーパックを認めた事で、2年前、オバマ一般教書演説で彼を批難した。そのロバート最高判事が今回はオバマを窮地から救った。この意味は大きく、共和党には衝撃である。
もしかしたら、この判断は、サッカーでミスジャッジをした主審が、手心を食えてバランスを取ったのと同じだろうか。
いずれにしても、このロバート判事の判断によって、オバマとロムニーの試合の流れは振り出しに戻った。そしてそれは今会議をしているメルケル。また共和党に遠慮していたバーナンケにも大なり小なりの影響を与えるだろう・・。
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