2014年4月24日木曜日

日米関係の基点・・ (レターより)








ところで、もしオバマがオークラに泊まるなら、それはなぜ?関係者のみが知るとされるオークラの秘密は、なにやら戦後の日米の首脳の関係とどこか重なる・・

いずれにしても日本はアメリカにとって英国・イスラエルと同格の特Aランク同盟国。(他の特Aはメキシコカナダ)その存在感は、ヤンキースでの黒田と田中とイチローの重要性に匹敵する。

そんな中、TPPは日米関係の歴史上、4度目の基点になる可能性・・。

振り返ると、まず最初が

< 黒船来航 >

黒船は当時世界の表舞台の大西洋でモンロー主義を引くアメリカが、裏の太平洋で始めた拡張主義の一環だった。

でももし黒船が来なければ、明治維新が起こる前に日本は老獪なイギリスかフランスに、いつの間にか骨抜きにされていた可能性もある。よってアメリカに感謝している。

< 日米開戦から戦後支配 >

今の日本人の大半はこの時代に物心がついている。(マッカーサーが第二の父)結果、アメリカ妄信にどっぷり嵌ってしまった日本。それゆえ状況によって進化するアメリカを、この時代の感覚で考えがちだ。ならば、いずれまたどこかでアメリカを見誤る可能性がある。

ここまでアメリカを妄信し、そのアメリカを見誤るのは、未来の不幸の原因。

そして

< クリントン政権によるグローバリゼーション (人によっては第二の敗戦と言う観方も) >

冷戦後のアメリカ一国支配完成で、それまでの、敗戦国日本の伝統や価値観を尊重しつつ日本に役割を任せた放任は転換した。結果、日本は困った・・

いまだに多くの人は、クリントン政権がなんだったのかよく判っていないと思う・・。

では4度目の基点

< TPPとは >

世界の表舞台が、大西洋から太平洋へ移ろうとしている中、アメリカにとっては新太平洋重商主義の重要な一歩。だがそもそもモンロー主義は、西欧列強の大西洋重商主義に対するアメリカの対抗処置だったはず・・。

アメリカの建国では、英国マーカンタリズム(重商主義)に対抗し、レッセフェール(自由放任主義)が骨子になったが、本来TPPは、その時代の精神を引き継ぐ共和党が始めたものだった。(ブッシュ政権がアジア諸国の平等な貿易ルールに便乗)

ところが、民主党のオバマ政権が二期目になって目指すTPPは、言葉は同じ自由貿易でも、
中身は似て非なる国家的太平洋重商主義色になっているはず。(実際は自由貿易ではなく、米国を頂点にしたブロック化)ならばルールは複雑で細かい。妥結までは膨大な作業が予想される。

支配される側の日本は、昔の英米関係に学び、2度の戦争を経ても、友好を維持しながら英国からの独立を維持したアメリカを目指してほしいところ。

だが、共和党精神(GOP)が今のアメリカでは絶滅危惧種である以上、ユダヤ的資本主義を中心にした新ドクトリンからは逃れられないとおもう。それでも、次の米政権まで待った方が得策の予感・・      




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