2008年9月13日土曜日

<今日の視点>アイクの鉄槌

ハリケーンアイクについて一言。以前メールとDVDで「WHY WE  FIGHT(2005年 ドキュメンタリー映画、我々はなぜ戦うか)」を紹介した。あのドキュメンタリーの冒頭に登場するのはアイゼンハワーだ。

WWⅡ でマッカーサーがアジア太平洋の連合軍司令長官だったのに対し、彼はヨーロッパ戦線の司令長官だった。マッカーサーが大統領への野心を隠さなかったのに対し、政治的に中道だったアイゼンハワーは当時の民主党、共和党の両方から大統領候補としてラブコールを受けたが自分は軍人だとして最初は固辞した。しかし最後は共和党として立候補、圧倒的勝利で大統領になった人物だ。そして大統領としては、冷戦でソ連に押されたものの、戦後の米国が民主主義の象徴として、尊敬と繁栄を収めた立役者として常に大統領の人気投票のベスト5に名を連ねるのが彼だ。彼は8年の任期が満了した最後の演説で、「過去50年、人類はWWⅠⅡと朝鮮戦争という悲惨な経験をした。そして今、表面的にはささやかな平和と繁栄が齎されたが、一方近い将来において、人類は軍産複合体の台頭をどう制御するかという新しい試練に直面するだろう」と警告し大統領執務室を去っていった。

現在米国では「アイク」といえば通常尊敬こめてアイゼンハワー大統領の事を指す。彼の威厳が米国をここまでおかしくした大統領一派と軍産複合体、更にOIL産業の本拠地に鉄槌を加える。それがハリケーン「アイク」である。

ご参考、「WHY WE FIGHT」日本語訳のサイト。(右クリック、新しいウインドウで開くで鑑賞できます)
http://video.google.com/videoplay?docid=-7811849785377576023&hl=en

http://video.google.com/videoplay?docid=109335542947033481&hl=en

http://video.google.com/videoplay?docid=-9019855767735162568&hl=en

http://video.google.com/videoplay?docid=-1634713197237898484&hl=en

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