2009年4月4日土曜日

深まる溝

本日一番驚いた事は何か。それは認識している限りCNBCではニューヨーク州内で起こった乱射事件を一度も触れなかった事だ。同局の外からの中継は反Wストリートのデモ行進の取材のみ。勿論NBC本局とMSNBCでは乱射事件をカバーしていたが、市場専門チャンネルとしてCNBCは別世界を報道していた。そして乱射の犯人は15人を殺して自殺した。

一方毎朝チェックする保守系のニュースサイトでは、欧州に留まるオバマがアラブ国王と面会した折に頭を深く下げている写真を衝撃的に取り上げていた。そしてサイトは米国の大統領が他国の国家元首に頭を下げるのは米国の恥だとして、保守系サイトとしていつにも増してオバマ個人への攻撃のトーンを強めていた。

そもそもマーケット専門のCNBCが乱射ニュースを取り上げなかった事に不自然さはない。またこの国では9.11のテロにも屈っせずNYSE(NY証券取引所)は数日で再開した。当時は其れが米国の強さだという言葉に感動した。だが乱射事件を無視した今日のCNBCには違和感を覚えた。そしてソレは株の上昇に一喜一憂する市場関係者のみで構成されるCNBCの世界と、今の米国社会が抱える歪に抑えようがない不満を抱き始めたそれ以外の人々が暮らす社会との乖離であった。だが企業業績や経済指標またチャートの世界に浸っている多くの市場関係者この社会の乖離に興味を示していない。ただ今市場の外の社会で何が起きているか、或いは何が起きようとしているか、それを無視して株式市場は大丈夫なのか個人的には疑問だ。

そう言えばオバマも欧州での歓迎で顔つきが緩んでいる印象。就任早々金融危機に忙殺されたオバマにとって今回の欧州外交は束の間の休息かもしれない。だが乱射事件が示す通り、米国内では金融危機の第二ステージが始まりつつある。早々に帰国して準備した方がいいだろう・・。



0 件のコメント: