2009年11月27日金曜日

どこよりも早い予想

日本ではオバマ訪日の余韻がまだ残っているかもしれないが、敢えて今回はどこよりも早い予想を出す。ソレは2012年の大統領選挙だ。まずこちらではマヤ文明の予言とされる2012年地球壊滅説に絡んだ「2012」が公開中。この話が現実になるなら何も心配はいらないが、そうでない限り今日の金融市場の話題の一つでもある米銀が水面下で抱える不良資産7兆ドルのロールオーバー(借り換え)が2012年にあるなど、景気の回復が大命題の中で2012年は大きな試練になりそうである。そしてその年の大統領選挙に勝利しているのは誰か。現状からはオバマが再選される確率は30%。そしてオバマではない時、その時は共和党のジョンスーン(JOHN THUNE)が新大統領になっていると予想する。

彼はサウスダコタ出身の上院議員一年生。そこは上院を一期途中まで務めたオバマと同じ。瘦身でカリズマ性があり、オバマと同じ歳である。現在共和党が少数野党のため、新人の彼が重要案件へのコメントでマスコミに登場する機会は少ない。だが、保険法案では上院での共和党の取り纏め役に抜擢され、米国のプリンシパル(原理原則)に沿った意見を堂々と述べていた。そして彼は上院の前に下院を3期務めた実績があり、上院選初挑戦は惜敗したものの、2004年は現職の上院院内総務(野党のリーダー)のトムダッシェルを破るという快挙を成し遂げた。米国議会史上、現職の院内総務が新人に敗れたのは58年ぶりで、この時点で彼は将来の共和党のエースと目されていた。だがあまりにもオバマの人気が高かった為これまで話題にならなかったのである。

そして共和党は先の知事選連勝から2012年の大統領選には追い風が吹くと確信している。だがまだ戦略は決まっていない。そんな中あのぺイリンとバックマン(ミネソタ下院議員)という2人の女性が今は張り切っている。ただ女性だけで勝てるとは誰も思っておらず、特にぺイリンはあて馬の可能性さえある。いずれにしてもこのまま今の共和党の優勢が本物となるなら彼は立つだろう。その場合ともにカリスマ性があるオバマとスーンの一騎打ちは面白い。そしてその時のテーマは協調主義VSプリンスパル。 だが結局決め手はキッチン&シンク、あるいはブレッド&バターと言わるれる大衆心理。そして冒頭に挙げた経済の難題の山と未知の大津波からは現職がどうしても不利になる。よって私の予想はジョンスーンの勝ちである・・。

断わっておくがこれは個人的な予想。別に信じる必要は無い。ただ2004年にまだ日本人の殆どが知らなかったオバマを将来の大統領として、場合によっては次の大統領として「視点」で紹介した事を覚えている方は同じ程度に考えておくのが良いだろう。正直2008年にオバマ大統領が実現した事には驚いたが、ジョンスーンが2012年に勝つイメージはその時よりも強い・・。




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