2014年8月1日金曜日

7.30 レター抜粋   friendlyと importantの違い

ADPと GDP・・ここまではボラプレーヤーの予想は正しい。
ただしこのGDPで、株先の上昇は限定的。(在庫を言う人もいる1.6%の寄与度

本当にボラが上がるためには、このボラプレーヤーが慌てることが必須。
彼らがSPXのオプションを買い戻し、同時に期先のVIX先物やCALLに買いを入れる。
今日は久しぶりにその日になるかどうか。可能性は30%


Most friendly for US
イスラエル 英国 日本

Most important  for US
イラン ドイツ 中国

(ユーラシア:ブレマー) 


さて、プーチン 習金平 安倍さん トルコのエルドアン首相 
冷戦後の協調が終わったなら、それなりに強権的指導者が出るのは自然な流れ。
今は批判的な国民も、国際情勢の緊張がもっと高まれば、黙るしかない。

ロシアの市場は国外の投資家にオモチャにされているが、最終的そういう国の株は強い(争いに負けるまで・・)。
今ロシアの外貨準備は467Bで世界5位 GDPに対する国債の比率は僅か12%(世界平均79%) 
この点は90年代のロシア危機の時とは全く異なる・・


ただ部分金融封鎖されたロシアは、一旦脅しの勝負に出る可能性が高い。
戦後生まれの今の指導者が、本気で事を構える勇気がないことを前提に、
ドイツフランスあたりに揺さぶりを賭けるはずだ。この緊張で、株は必ず下がる・・(ドイツは特に)。
今のアメリカに、ドイツやフランスに本気でロシアと事を構えさせる力はない。
少なくとも、プーチンは考えるだろう・・。

Germans opposed to energy sanctions 
UK opposed to finance sanctions 
France opposed to defense sanctions


日本はロシアとの関係をどうするのか。安倍さんの真価が問われる時が来ている。
ここでロシアとの関係を後ろに戻してしまうなら、彼はソレまでのレベル。

周期的な争いが避けられないなら、争い避けるのではなく、争いに負けないことが重要。
アメリカと争った大失敗から、徹底的にアメリカのポチなったこの70年だが、
今の飼い主はスマートだということを忘れるべきではない。

それが、イアンブレマーがfriendly とImportantを別けた背景。

今度は負ける側に入らないために、フランスあたりの動向をよく観察するのがいいと思う・・。





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