2014年8月26日火曜日

濁った市場の健全性



耳を疑う話。

早大の株サークルが、いわゆるブラフで3億も儲けたという。

同じ事を米国でやれば、たちまちBIDはたたかれ、オファーはとられ上に突き破られる。

株でも債券でも、現物 ETF 先物等、マーケットメークを専門にやっている連中が、

世界中から集まってしのぎを削るのが米国市場。

そこで資金力のない素人がブラフなどすれば、自殺行為だ・・・。


そもそも当局による規制や監視能力には限界がある。モラルを説くのも非現実的。

アメリカもとっくにSECの監視機能は限界を露呈している。

だがアメリカには、市場にもデモクラシーがある。

毒には毒がやってくる。

子悪はスケールの大きい巨悪に食われてしまう。

濁った池のルール。それも貴重な市場原理だ・・・。


ところが日本は、市場にも「透明性」という言葉を好む。

透明でもいいが、日本のGDPと時価総額は世界で2~3位。

その国の株式市場で、学生の騙しが通用するのは驚き・・・。


学生が天才なのか、

それとも、実体経済の実力に比べ、市場の成熟度がアンバランスなのか・・・。


いずれにしても、片手落ちの規制や監視ではなく、参加者の多様化による市場原理。

それによって、結果的にボトムの健全性が維持されるようにならなければ、

日本からは、永遠に、一流のプレーヤーは生まれないだろう。

( 日本から市場の一流プレーヤーが育つ必要はないかもしれないが・・ )




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