最初に感染したブラントレー医師と奥さん
二人目の感染者となった人道保護団体のナンシーさんとご主人
知る限り、アメリカのエリートは、現実社会では神による奇跡を信じない。なら自分たちで奇跡を起こすしかない。だから失敗から学び、異質を受け入れ、未来に向けて日々研究する。
日本は、奇跡を含め、正しいことが起こる前提として、正しいことをする・・。という考えが強い。これが、類を見ない規律正しい日本社会の基本だろう。
そんな中、STAP騒動で死者が出てしまった。自殺は本人の精神力の問題と選択の自由だが、直前のNHK特集では、笹井氏は山中教授に嫉妬。だから幼稚な小保方さんに根拠のない肩入れをしたという結論ありきの構成だった。
NHK特集にしては、異例の民放並の誘導だった。恐らく、今の日本の雰囲気を代弁しているのだろう。そんな中、山中教授自身は、この問題で、怒りの塊からは一線を画していたと感じた。
既にノーベル賞を得た余裕か。あるいはご本人の考え方だったのかもしれない。
思い出したのは、ノーベル賞受賞の称賛の嵐の中、同じNHK特集で山中教授は、研究成功のきっかけは、部下が行った実験の中のある偶然からという発言をしていたことだ。
STAP騒動は、地道に努力してきた科学者からすれば、小保方さんはゆるせないという構図。
気持ちはわかる。だが現代科学は世の中のすべてを解明したわけではない。
神がかり的、奇跡的な何かの偶然性を最初から否定していると感じた。だからこの問題と距離を置いたような山中教授の動向を興味深く観察した。
STAPの真贋は個人的にはいまだにわからない。ただノーベル賞を得る人と、そうではない大勢には、運だけではない何かの違いが、事前に本人が知らないどこかに存在していると思う。
山中教授は笹井氏の死を悼んでいた。
そんな中アメリカは、エボラに感染した医者と、人道保護団体のスタッフを、住民が反対するの中で国内に運び込んだ。アメリカは、自分たちでエボラワクチンの開発を目指している。
これを観ると、やはりアメリカには、自分たちで奇跡を起こす力があると感じる。一方日本は異質を避け、平和を尊び、皆が善行に励むことで、神が奇跡を起こすかもしれないと思う。
しかし小保方騒動に怒った学者が、自分が世の中のために研究している細胞を、理研に反発して辞めると言っていた。
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