2009年5月2日土曜日

遣中使の時代へ

米国政府による生き残りをかけた金融機関の査定、「ストレステスト」の結果発表スケジュールが変更された。この事は株式相場に若干の変化をもたらすと見る。ざっくり言ってこれで株がもう一段上を試せるのではないか。昨日は6月のダウ10000説がにわかに話題になり始めた通り(CNBCラリークドロー)株先は昨日の高値を抜ければ結果発表までにSPMで900を試す可能性が高い・・。

さて世界の消費の中心が米国から中国に代わるとしたら、日本は東京一極集中を見直す好い機会になるのではないかと考えている。まずは中国貿易が盛んだった古に習い、大阪/神戸圏の物流が東京/横浜圏から多少はシェアを奪うのではないか。またそうなれば明治以降あるいは戦後の国家(GHQ)迎合のビジネスモデルに変化が期待できる。

そもそもココが変化しないと官僚支配が崩れない。官僚支配が崩れないと政治のレベルも上がらず、政治のレベルが上がらないと国民のレベルも変わらないという循環が続く。その意味では今起こっているアジア(中国)への回帰は悪い事ではない。


そんな中先ほど朝のCITIの株価の気配が堅調な事を受け、CNBCのアナウンサーはその理由をSelling NIKKO to Mitsubishi-Sumitomo Bankと平気で報道していた(日興の売却先は住友三井であり、住友三菱グループは存在しない)。個人的にも日興の三井住友への売却は衝撃的だ。そして本当にMitsubishi-Sumitomo Bankなどというものが存在する時代になったらどうなるだろう思いながらこれだけ米国に貢献している日本の認知度の低さが再確認された。

浦賀にペリーが来てから、そしてGHQに占領されてから、日本の港の代表はやはり太平洋の玄関として東京横浜。そして政治経済も太平洋の先の米国を見ながら「東京」がすべてを仕切ってきた。しかし遣隋使、遣唐使の時代にならい、これからは九州から大阪にかけての港や地域が復権し、企業グループも再び関西系が躍進する時代になるのではないか。

金融危機でNYを中心としたこれまでの勢力が後退する中、オバマ政権には多くのシカゴの血が入った。そもそもシカゴと大阪は姉妹都市だ。どせなら日本でもその程度の変化は最低限起こってほしいと考えている。

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