2009年6月4日木曜日

世捨て人の心配事

そういえば80年代サミットの顔の一人だったサッチャー元英国首相と比べ、公式の場でのメルケル独首相の服装は地味だ。それは彼女が旧東ドイツ出身である事を差し引いても余りにも地味。ほとんどが人民服を多少崩した程度の華美である。

そのメルケル首相は本日WSJの一面に登場。FEDと英国中央銀行、更にはECB(欧州中央銀行)までを含め、危機対応とはいえ中央銀行はあまりにも行きすぎたとの懸念を表明した。記事の内容はそこまで。だが漠然とこのままではいつかドイツはECBから自国の中央銀行に再び軸を移すのではないかという疑念がよぎった。

あまりにも華美な世界に浸り、ソレが崩壊すると今度は中央銀行までが簡単にルールを変える・・。華美が当然の他の先進国と質実剛健のドイツが今後も「パーティー主義」の枠組みで進むのか。中国がその気になれば、直にでもドイツ国債の一人勝ちの時代になるのではないか。(中国が保有する債券を米国債からドイツ国債に乗り換える・・)

この様にECB(EU)はその対抗軸だった米国の一国支配と旧ソ連圏との政治対立が希薄化する事でECB(EU)自身の連帯が緩み始めたと感じるが、同じように温暖化で北極海を覆った氷が解け始めると、それに伴って北極海に面する諸国の間では新しい利権争いが始まった。またインド洋の支配権をめぐって将来中国とインドで何か起こるかもしれないとの見方も聞いた(NHK特集インドの衝撃)。

今の時代、簡単に戦争は起こらないという見方がある一方で、戦争を知らない世代が世界の実権を握る今は何が起こってもおかしくはないと考える。そして皆が地球が温暖化云々で大騒ぎしている最中に、太陽の黒点が嘗てないペースで減少している話を本日は聞いた。

専門家によると、太陽の黒点が減少するのは太陽の活動が弱まっている証拠らしい。個人的にはこれ以上の衝撃的なニュースはない。仮に太陽が死ぬなら温暖化の心配はいらない。それは今はより多くのリターンを求めてボラティリティーの中をさ迷う資金も、いつか本当に金の価値が無くなったらヘッドラインに一喜一憂する事もなくなる事と同じだろう。


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