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2009年9月12日土曜日
悲しい目をした男たち
9/11のテロ直後、初めて記者会見を開いたブッシュは、対象を確定しないまま、「犯人とその組織」に対して、米国は報復する義務があると述べた。その時点で米国内には既にアルカイーダの犯行との認識があり、誰もがアフガニスタンへの攻撃を想定していた。ところが、CNNの記者であるジョンキング氏が唐突な質問をした。彼は、ブッシュに向かって「これはイラク攻撃に繋がるのか」と切り出したのである。
その時ブッシュ本人は当惑気味な反応を見せた。そのシーンは今でも覚えている。なぜなら、あの時、テロ直後にイラクを持ち出すのは、あまりにもトンチンカンに感じられたからだ。だがその後の経緯は言うまでもない。正しかったのはキング記者だった。
それから8年、米国は再びアフガニスタンに軸を戻した。だがイラクに軸を移していた空白の時間の代償はあまりにも大きい。以前NYTIMESで掲載された「比べものにならない」というイラクを経験した海兵隊員のアフガンでの心境をここでも紹介した。これだけのアフガンでは精神的負担を兵員に強いる中、専門家は米軍の絶望的な状況を解説する。今米兵が戦っている相手は殆どがタリバーン系であり、アルカイーダではないという。そんな中で先日オバマはアフガニスタンをアルカイーダの巣窟にしてはならないと主張した。だが実態は米兵はアルカイーダにまで届かない状況で血を流している。そして誤爆の恨みと貧困から、アフガニスタンとパキスタンの魔境からは次々に正式なタリバーンでもアルカイーダでもない「インサージェンツ」と呼ばれる悲しい目をした男達が湧き出している・・。
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