豊田章男社長の苦難の旅は終わった。きっと疲れたはず。返りの飛行機では快眠できるだろう。そういえば昔日本への出張の際、当時の奥田社長(2代前のトヨタ社長)と同じJALに乗り合わせた。当然ながら奥田社長はファーストクラスだったと察する。こちらが急いで税関まで到達すると、目の前に大柄な奥田社長が一人で順番を待っていた。ただ今から思えば不思議だ。ファーストクラスとはいえ、日本を代表するトヨタのトップがお供もなく民間機に一人で乗っていた。こんな事は米国企業ではありえない。いかにもトヨタらしい一面だ。
ところで章男社長はどんなお土産を持って帰るのか。その点で今日は気になるニュースがあった。それはGMから「ハマー」を買い取る事を決めていた中国企業が突然DEALを破棄してきた事。理由はハマーは環境対応が不十分との事で、中国政府はこの段になって買収を許可しなかったという事である(NYTIMES)。
対象的なのが日本。政府はトヨタ問題が発覚してから米国の圧力?でハマーを環境対応車として日本版CASH FOR CLUNKの対象車に加えた。これは面白い。ハマー買収を計画した中国企業は完全な民間企業。よって表向き破談の背景に中国政府はいない。だが資金調達を予定していたが外資系金融機関が引いたという理由なら、それは恐らく彼等が中国政府の意向に従ったのだろう。ここにも米中関係の現状が見える。
いずれにしてもハマーはGMが2年がかりで売却先を探してきたブランド。簡単には解体できない。またGMの株主の米国政府は何としてもハマーを金にしたいはずだ。そんな時丁度章男社長が米国にいる。私がオバマなら章男社長に「このお土産」を渡すだろう。米国のお荷物を中国から肩代わり? ハマーと米国債は同じ匂いがする・・。
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