現在米国では大人の100に一人が刑務所の中で過ごしているらしいが、この数字は統計を取り始めて以来一度も下落傾向になった事がない珍しい数値だという・・。(エコノミスト誌から。因みその比率は英国が600人に一人、ドイツが900人に一人、先進国で最も低い日本は1200人一人・・)。
そんな米国を嘆いていたら、NHKのニュースでは日本でも中高年の受刑者が刑期を終えても直ぐに刑務所に戻ってしまう実態を伝えていた。ただでさえ不景気で仕事がない巷。そこに中高年で刑務所帰りでは厳しいだろう。そんな社会に戻るより、食事が出て寝るところある刑務所は天国。つまり今の日本は、行き場を失った中高年にとっては「堀の中」が天国で、「堀の外」が地獄になってしまったと言う事なのかもしれない。
この様に、社会からモラルが減退していく様は成長がとまった先進国の共通の現象だ。通常この延長にある政策は何かのショックで国民全体を統率するか、そのまま救済主義国家として競争力を失うかのどちらか。いずれにしても日本は国民に貯金がある。だから追いつめられるのに時間がかかるだろう。
個人的にはその時間を使い、優秀な指導者がどちらでもない道筋を説くべきだと考えている。だが今のまま米国のヘッジに甘んじていれば、最後は神のご加護に頼るしかない・・。
http://research.stlouisfed.org/econ/bullard/pdf/SevenFacesFinalJul28.pdf
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