2011年2月2日水曜日

続き

昨日触れたサダト(大統領)暗殺は今でも生々しく覚えている。その時は子供、背景は良く判らなかった。だが今になってみると、暗殺を予想し、それを前提にした自伝なども書き終えていたサダト氏の最後の一年はどんな毎日だったのだろうか。ムバラクはサダトを副大統領としてずっと支えたはずだが、その人生に対する潔さはサダトには劣るようだ。

本来人間は必ず死ぬ。だが世界中で2000万人が死んだ第二次世界大戦反動として出現したベービーブーマー世代は、言うならば死の概念から最もかけ離れた人々だ。つまり今の先進国の政治経済の基盤には、大なり小なりこのコンセプトがある。そして歴史の綾で、この世代はそのまま逃げ切れる可能性もある。ただその時は、次の世代には苦難が待っている可能性が高い。逆にもし逃げ切れない場合、相場の鉄則からするとジワジワとした苦しみではなく、一瞬にして床が抜けるようなリスクだろう。まさにフラッシュクラッシュのような。

ではどうしたら株ではそのリスクがヘッジできるだろうか。投資家はそれを承知して着いていくしなかない。そんな中、日本で遊園地で悲惨な事故があった。彼はなぜ自分のシートベルトが完全には締まっていない事を告げなかったのか。落っこちたら死ぬかもしれない、まあ大丈夫か・・。もしそんな気持ちがあったなら、まさに「正常性バイアス」が裏目に出た事になる。まずは皆の中にある正常バイアスを消し去る事から始めるしかない・・。




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