2011年2月15日火曜日

革命の三種の神器(顧客レター)

ムバラク大統領の隠し財産が5兆円を超えるというニュースが流れている。これはエジプト国民からすれば許せない蓄財金額だろう。だが石油が出ないエジプトで、国内の富を不正に搾取するだけでこれだけの蓄財が可能だろうか。この金額の背景には、先進国のバブル経済(不動産)にエジプト大統領の立場を利用して参加していたという話がある。だとするとどこかまでが彼の正当な資産で、どこからがエジプト国民のモノなのかの判断は難しい。

ところで、似たような名前で似たような立場だったのがパキスタンのムシャラフ元大統領だ。今ブット女史暗殺で彼にも逮捕状が出ているが、これもエジプトの動乱と無関係ではあるまい。ただ冷静に考えると、この二人が過去20年に米国に貢献した度合いは計り知れない。考え方によっては二人の貢献は、今の先進国バブル度からすれば十分に5兆円に値するかもしれない。

そして先進国の金融市場ではソーシャルメディアファンドなるモノがあちこちで立ち上がる気配。GSによるFACEBOOKに続き、ビジネスに特化したKINKEDLN と、個人的に最も使用度が高いPANDORA RADIOはすでに上場申告済み。

そんな中でこちらでは今回のエジプト革命はTWITTER/YOUTUBE/FACEBOOKの三種の神器によってもたらされたという扱いである。ムシャラフもムバラクもFACEBOOKに自分のページを持っている事は何という皮肉だろうか。

この皮肉はこの種のメディアにいずれ弾圧の形で跳ね返らない保証はない。その時は、投資家が飛びついている今がソーシャルメディアバブルの天井という事になるだろう・・。



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