2011年2月18日金曜日

続、考えるヒント

今日のNYTIMESでは、オバマは昨年の8月に特別任務を政権内の中東チームに命令していた事が報告されている。任務とは、現地の民衆の不満が爆発し政情不安が勃発した際の中東情勢をシミレーションする事。その最初の18ページの極秘リポートの存在がNYTIEMSにすっぱ抜かれたのである。そこではエジプトを筆頭に、事が起こった場合のイエメンなどへの影響が書かれていたという。同紙は既に起こったエジプトに関する資料はすでに入手している模様。だがリポートは現在も作成中で、エジプト以外は極秘だという。一見スパイ映画の世界、ただ当然記事はこの動乱が米国主導の陰謀であるような示唆はない・・。

ところで、昨年8月と言えば、金融改革法案やフラッシュクラッシュ云々で我々が騒いでいたころだ。株も下がっていた。我々がバーナンケのQE発言に集中していた時にオバマ政権はこんな命令も出していたのはさすが。比べて日本はどうか。そのころから小沢問題をやっているが、いまだ同じ話題がトップニュースである・・。

そもそもエコノミスト誌にすっぱ抜かれた小池百合子議員の総理大臣職に対する「ティシュペーパー発言」は米国ではありえない。たとえ与野党で敵対関係にあったとしても、国家元首(総理大臣は元首ではないが)の職務を政治家が蔑む事は何の国益にもならない。こちらではエコノミスト誌は必ず政治家のスタッフは目を通す。こんな事を書かれては日本の総理大臣にまじめ会う外国の政治家はいなくなる。

一体この差は何か。答えは意外にシンプルではないか。個の能力の差ではない。国家に「戦い」をしている意識があるかないかである。これが全ての出発点。逆に、それを国民に示唆できない政治では、どの政党が政権を担当しても結果は同じだろう・・。



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