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2011年2月24日木曜日
熱い人
オイルに220ドル説が出ている。仮に自分が相場でオイルを仕込んだならば、世の中がどうなろうと220ドルになってほしいと願う。マネーとはそういうものだ。だが実現すればガソリンは今の2倍である。
子供の頃、母親がトイレットペーパーを探し歩いていた記憶がかすかに残っている。市場関係者の多くが若くなり、そのほとんどが実際のオイルショックの知らなくなった頃に歴史が再現されるのは運命かもしれない。
ただ米国の中央銀行が人間のそんな行為を助長する時代とは、歴史を後から振り返ると、FRB議長のバーナンケは後世でどんな評価を受けるのだろうか。
そして中東ことミドルイーストの更なる混乱を願っているのはミドル(ミッド)ウエストと呼ばれる他ならぬこの米国の中西部である。そこではブームが去り、下火になっていたエタノールブームが復活した。 やはり「誰かの災難は誰かの幸運」という構図は生きている。
そして結局このアフリカと中東の騒ぎで今一番被害を被っているのはどうやらドバイだ。バブルの象徴だったドバイは金融危機で壊滅しそうになった。だが各国の金融政策のおかげで金持ちが復活し、危機の前からの開発をすべてそのまま続けていたらしい。
おかげで建物は続々完成しているが、今ドバイの平均的な建物の稼働率は40%だという。油田を持たないドバイはオイルが値上がりしても恩恵はない。ここは巨額な借金を返せるのだろうか。
さて、それにしても今の世界情勢の主役として、アフリカからイランにかけてと、欧州ではギリシャあたりの人間が熱い。「人間が熱い」というのはエネルギーの証明だ。(冒頭の写真は本日のギリシャでのデモ)
この現代の人間の熱の構図を世界史にあてはめると、ペルシャ(イラン)とスパルタ・アテナイ(ギリシャ)が中東からアフリカ、欧州にかけて覇権を争った紀元前500年前後がふさわしい。
その頃は中国は春秋戦国時代ですでに文明国家。しかし北米には原住民しかおらず、日本や今の欧州の先進国のエリアはみんな洞穴で暮らしていた・・。
この熱は、これから輪廻として順番にそれらの地区にも移っていくのではないだろうか。
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