2011年4月15日金曜日

不平等な災

ミリオネイラーという言葉があるが、ワシントンポストによると、今ルイジアナではスピリオネイラー(SPILLIONAIRER)と言われる新しい金持ちが生まれているらしい。その新しい金持ちの生みの親はあのBPだ。

そろそろあの事故から1年がたつ。この間にBPが投下した資金は1.3兆円。この資金は漏れた原油のクリーンアップなどの処理に回されたが、既に今の時点でこの災害で儲けた人が大勢生まれている。

例えば、オイル回収に使う発電機を借りている業者は、月額10万円のリース料をBPには150万円で請求し、また土地を借りて作業をしている会社は、一カ月の15万の賃貸料をBPにはなんと1億円で請求していた。

これらは一部。これだけ潤えば当然だが、近隣のST BERNARD PARISHと言う町では、本来閑古鳥が鳴いているはずの現地の商店街は盛況となり、前年の同時期の2倍にあたる25億円の消費税が事故後の半年で集まったという・・。

<ワシントンポスト>

http://www.washingtonpost.com/national/spillionaires-are-the-new-rich-after-bp-oil-spill-payouts/2011/04/11/AFjaqsWD_story.html?nl_headlines

こんな話を聞くと、未曾有の災害に見舞われた日本人としては複雑な思いだ。なぜなら今回日本は天災と人災の両方に見舞われた。明らかに賠償の対象になる福島と、天災だけの宮城岩手の人々に差が生まれる可能性がある。

またBPの事故の賠償金は英国人の年金が負担したが、原発事故は東電だけでは賠償は無理。よって国家が負担するとなると、それは日本全体の問題。万が一このまま景気が悪くなり、被災地以外の人々にも余裕がなくなった場合などを想定すると辛い話だ。

おそらく日本はまだ興奮状態。だが次に来る困難を前に国家が一枚岩を維持できるかどうか、本番はそこからである覚悟が必要だ。










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