世界に影響を与える100人に被災地から二人の日本人が選ばれた。自然の前では人間がいかに無力であるか、ソレを知る二人が「影響力がある」というタイム誌の観点は、意味があるような無いような話だ。この話を聞いて思いだしたのが、世界のベスト50レストランに入った二つの日本のレストラン。味は当然しらない。ただ米国で最上位に入ったシカゴのALINEA(全体の6位)と、ランキングの常連のダニエルとベルナルダンの味は覚えている。これらは味と言うより話題性と雰囲気が突出していた。ALINEAのシェフは調理師として致命傷の舌癌を克服した人で、話題になり始めた2007年頃に行ってみた。日本の味も入れながら一口サイズの料理を13~20皿出す演出は米国人にざん新だった。
ところで、一般的に日本人は世界に出ると急に自信が無くなるとされる。つまりそれは人目を過剰に気にするということだろう。ただその日本人も、日本人の味覚は世界でも最も優れていると感じる人は多いのではないか。だから世界のトップ50のレストランに日本のレストランが二つしか入っていなくとも気にしない。ならば今の日本はこの自信が他の分野でも必要だ。ただ自信を持つためにはやることがある。まずは現状分析を自分でやること。相場でもそうだが、この過程が出来ないトレーダーは勝てない。なぜなら現状に自信がなく振り回されるからだ。
そんな中、今の日本は選挙で騒々しい。まあ管総理を生かすも殺すも日本人の自由だが、世界から褒められた日本人の行動も早晩必ず反対の批判にも晒されるはず。タイム誌やレストラン評価と同様に、世界の目などそんなものだ。その時に日本がぶれてしまうかどうか。明治以来西洋は日本人が世界からどう見られるかという意識の奴隷になっていることを知っている。ブレてしまえば日本は世界の田舎者から抜け出せないで終わるだろう・・。
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