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2011年4月1日金曜日
ロナルドレーガン、九死に一生のオーラ
津波に襲われ亡くなった大多数の人の裏で、同じ津波の中で九死に一生を得た人もいると聞く。勝手な考えだが、相場を生業にする以上、そのような死の淵から生還された人だけが持つオーラがずっと欲しかった。だがソレは虚しい願望だった。ところで、30年前の昨日、3月30日に米国は震撼した。国家元首が狙撃されたのだ。だが肩から入った弾丸は心臓の手前で止まった。そして九死一生を得た男が米国の歴史を変えた。彼らの名はロナルドレーガン。今年は彼の生誕100周年であり、昨日は狙撃から30年目の節目だった。
偶然か否か、今日本に彼の名を冠した原子力空母が援軍に来ている。我々の世代まではレーガンを知っている。だが若い人が増えている今、今の米国を理解する上でもレーガンの事を知るのは必須だ。事実として、米国は現在「レーガン主義」真っ最中である。共和党は当然、民主党の政治家も彼に肖ろうと必死だ。ではレーガンがもたらした変化とは一体なんだ。それは簡単には説明できない。特集が必要である。それはこのブログでも近々する。
それはさておき、オーラを求める別の動きが今日のニューヨークタイムスで紹介された。銃弾で脳の一部を吹き飛ばされながら、一命を取り留め、現在必死にリハビリに励むギルフォード下院議員。まだ彼女は喋る事すら出来ない。だが既に彼女を上院選に担ぐ動きがアリゾナの民主党内に出ている。一見ギルフォード女史の偉大さを強調する美談。だが裏を返せば元々共和党が地盤のアリゾナで起死回生を図りたい民主党のエゴ。
一方日本は今「心から他人を思いやる」壮大な実験に挑んでいる。そして各国は様々な支援をしてくれている。ただ世界を相手に相場に挑む覚悟のある人には敢えて言おう。その裏には当然様々な各国の思惑がある。悪い言い方をすれば、今の日本は自国でできない実験をやっているのだ。参加したいのは当然である。そして日本はそんな事は承知で堂々と支援を受ければよい。大事なのは、彼らが去り、残された日本で今の思いやりモードが減退した時。その時が本当の日本の真価が問われる勝負。それを今から準備しておくことが国策のどこかにあってほしい・・。
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