2011年3月31日木曜日

オバマチャート

今米国には、リビアの反政府勢力に対し、武器を供給する話が持ち上がっている。オバマとしては人的コミットはできないが、武器をやるから「勝手にやってください」と言う事は可能だ。何やら冷戦時代の米ソのよう。だが、国防省の専門家は慎重な姿勢を崩していない。なぜなら、専門家として、彼らはリビアの反政府勢力の半分がアルカイーダと重なっている事を知っているからだ。

今もアフガンでは米兵がアルカイーダによって日々殺されている。そんな中、別のアルカイーダには米国が武器を供与する?一見矛盾するが、実はこれをやりきるのが国家経営である。

ところで、今日はそんな重責のオバマについて各メディアが最新の支持率を発表した。(添付WEB参照)そこで意外だったのは、ここ数カ月、オバマは海外に向けては活躍した印象だが、国内の支持率が下がっていた事である。

調査は上下の極端な層を除外したRCPが参考になる。そこでは年初回復していたオバマチャート(支持率)はここにきて再び下がり、今はデットクロス(支持が不支持を下回る)寸前である。これは再選を狙う過去の民主党の大統領と比べても、再選に失敗したカーター次ぐ低い値。

なぜだろう。この3カ月、彼はクリントン路線を踏襲したはず。だが結果はカーターチャートだった。何度か触れたが、過去2年、株はオバマチャートの影響を受けている。つまり政権が支持率で盤石な時に大幅に戻し、政権が苦境にあると下落したのである。ならばチャートがこのままデッドクロスを完成すると、株は早晩そのあとを追う可能性が高い。

ただ再選についてはカーターと大きな違いがある。それは今の共和党にレーガンがいない事。レーガン大統領については、近々米国史における彼の存在意義を今後の相場に絡めて説明したい・・。

http://www.realclearpolitics.com/epolls/other/president_obama_job_approval-1044.html




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