2011年3月15日火曜日

傍若無人のラリークドロー

実は今日はサウジの軍隊が入ったバーレーンも大変な事になっていた。だがこちらのマーケットは日本一色。そんな中一部の株関係者は、神戸の震災時のチャートを出し、中長期なポジテイブな話をしていた。一方で債券市場では、日本の保険会社の負担は一社あたり5000億円と想定していた。愚かしい。これは神の怒りである。机上の論理が機能するはずがない。まずあの95年と比べても、今の過剰流動性は膨大。ならばその流動性が、どんな方向でどんな大波になるかわからないではないか。既に再保険の拠出やプレミアムの悪条件でこちらの保険会社株は大幅安である。津波は震源地から次第に威力を増す事が今回も実証された。日本への一撃は世界へ向け金融市場においても大津波になる可能性もある。

ソレを象徴するのがCNBC自身の慌てぶり。まず下のYOUTUBEを観てほしい。ここでは金曜日の昼前、株が朝の下落からプラスに回復したのを観て、CNBCのラリークドローは「人命が失われた事は残念。だが株を見よ、上がっているではないか。これは喜ぶべきことだ・・」とHUMAN TOLL VS ECONOMIC TOLL 論を展開した。(The human toll here looks to be much worse than the economic toll and we can be grateful for that)。そしてこの時間帯から米株はさらに上げ幅を拡大した。

ところが本日クドローは自分のコーナーで冒頭から平謝りだった。10年以上CNBCで彼を観ているが、彼がこんなになったのは初めてだ。そもそもこの男は本来民主党だったにもかかわらず、レーガン政権で経済を担当すると、それ以後は共和党に転じた。そして今はCNBCのコメンテーターとして異例の二つのコーナーを持ち、共和党の広告塔として誰が出ても言いたい放題だった。その言動における傍若無人はまさに石原都知事と同じ。しかし今回はオバマ政権からよほど怒られたと見える。彼のこの慌てぶりは、これから米国の金融市場受ける天罰の予兆かもしれない・・。

<金曜日のCNBC>
http://www.youtube.com/watch?v=lX80vWJhtMk&feature=player_embedded#at=49



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