考えてみれば、9・11/イラク侵攻/カテリーナの災害が過ぎた米国には長らく実需要がなかった。仕方なくマネーゲームに走るか、あるいは新興国に大量の資金をつぎ込んだ。そこに突如現れた日本の復興需要。黙って見ている手はない。
まずは日本人の気持が大事。人命救助で米国の力を見せつけ、同時に恩も売る。次は金融を含めたビジネスが繰り出す。まるで戦後の構図だが、米国にとって日本の戦後の復興は大した話ではなかった。なぜなら当時の米国には十分な国内需要があり、またヨーロッパにも大量の需要があった。だが今は違う。
9・11/イラク/カテリーナ。これらは数カ月で全て株にはプラス要因になった。これがその本質。ならばこれらの時よりも更に金が余る米国のビジネスが、この事態で日本人の感情とは違う次元で空想を描くのもしかたがない。そしてビジネス人が勇み足で不注意な失言をすると、すぐにただすオバマ政権。この辺は流石だ。
ただ本来今の米国は自分の足元に注意すべき時だ。個人的にはこの勘違いがこの国に何をもたらすかに注目。まあ日本が強い意志を持たないと、彼らの思い通りになる可能性もある。
嘗ては米国という国家と、米国のビジネスを同類に考える必要はなかった。だが平和に慣れた昨今は、アプローチの仕方が違うだけで、(共和党は軍事、民主党は金融)国益とは企業収益だ。そしてこれが、非常事態が続く日本に対するCNBCから感じる今日の雰囲気である。
最後に、この様なビジネスとはまったく無関係に、普通の米国人が日本に向けて集めた小口の募金は既に50億円になている事も触れておかなければならないだろう。
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