2011年3月23日水曜日

若きメシア



「 階上中学校と言えば、“防災教育”と言われ、内外から高く評価され、十分な訓練もしていた私たちでした・・。しかし、自然の猛威の前には、人間の力はあまりにも無力で、私たちから、大切なものを、容赦なく奪っていきました・・。天が与えた試練と言うには、惨すぎるものでした・・。つらくて、悔しくてたまりません・・。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていく事が、これからの私たちの使命です・・。」   
                     

                                                   
階上中学校 卒業生代表  梶原裕太


実はこの歳になるまで、人のスピーチに感動した事は一度もなかった。ただそれは、しゃべり手の能力の問題ではなく、また、多少シニカルだが(特にここでは)、自分が極端に偏屈だったからとも考えていない。要は、我々の世代は、その必要もない、恵まれた、そんな時代を生きてきたという事だろう。だがソレが46年目にして変わった。

今日のNHKのニュースで、この被災した階上中学校の卒業式のシーンを観た人は多いはず。私もその一人だが、この歳になり、初めて人のスピーチに感動した。彼(梶原君)が無事成長し、日本をリードする日を見たい・・。



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