2010年2月3日水曜日

悲喜劇の裏側

しきたりや伝統で価値を維持する相撲会において、一門ではない貴乃花に一票を入れ、けじめをつけるために辞める・・。真相はしらないが、表面的には久しぶりに気骨あるカッコいい日本人を見た気がする。それに比べると国会の場でヤジでしか反論できない自民党や、小沢問題でうろたえる実力のない民主党議員。彼等からは個としての最低限の強さを感じない・・。

そもそも国会は法案審議の場。米国でも両院で審議が紛糾する事はあるが、その場で「政治と金」が混同される事はない。この差は体制の違いも影響している。米国では政府は大統領と大統領が選んだ閣僚で構成される。従ってその中に国会議員はいない。一方日本は議員内閣制。結果、「政治と金」がマスコミから煽られるとそれが内閣の話なのか、あるいは立法の問題なのか混同されたまま審議が止まる。

この様に、政府(内閣)と立法がこんな状態でも国家として許されるのは異常だ。そしてマスコミは同じ目線で騒いでもその異常性を括り出す事は殆どない。ならば本質は一つ。実質日本の舵取りをしている主役はやはり官僚という事になる。

国家としての日本がそんな喜劇(悲劇?)に興じる中、世界情勢は刻々と変わる。昨日発表された米国の新しい国防予算では米国は軸をアフガンからイエメンに移そうとする意図が窺える。ここでは兵士の新しい宿舎建設などの予算がイエメン近郊に割かれている。そしてアフガンでは必要なのは弾丸ではなく最早現金。それをいかに日本に負担させるか。米国は既にその戦略を粛々と実行しており、普天間に関して不気味な沈黙はそのカードである・・。




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