2010年9月2日木曜日

9月の誕生日

9月には、40回を超えてからはなるべく忘れるようにしている誕生日が必ずやってくる。その意味であまり望ましい月ではないが、CNBCによると、本日9月2日はキャッシュカードの誕生日だという。(据え置きのATMマシーンではない)。さすが米国。それを知って驚いたのは、キャッシュカードよりクレジットカードの方が歴史が古い事。クレジットカードの誕生日はそれから10年遡る1958年の同じ9月17日。当時のバンクオブアメリカが、カリフォルニアの消費者に配ったのが最初である。

ただ、消費者による日常クレジットの原型は、1949年にフランクマクナマラと言う人が、レストランで食事をした後、財布の中に現金が無い事を知り、慌ててワイフにレストランに現金を持ってくるように頼んだ事に端を発する。その経験から、彼はニューヨークのレストランで後払いのプログラムを普及させた。そして、そのプログラムの参加者をダイナースクラブとした。

これが現在のクレジットカードの「DINERS CLUB」の発祥となったのはお察しの通り。そして財布に入るあのカード原型は10年後カリフォルニアで普及した。ただ、面白いのは、クレジットカードの発想がニューヨークで生まれ、その普及はカリフォルニアで広がるという現在の米国の風潮の原型がここでも生きている事である。

そういえば個人的にクレジットカードを初めて観たのは1983年だった。当時は大学生、この頃の日本はやっと皆が普通にキャッシュカードを持ち始めていた頃。そしてアルバイト先の京王プラザホテルのラウンジで、会計の際に「VISA 」と書かれたカードを出された。その時につい言ってしまった。「お客様、キャッシュカードは使えません・・」その後、マネージャーに怒られた・・。

いずれにしても、現金主義の日本人と、クレジット主義の米国人は、電池の電極のように離れる事は出来ない宿命である・・。





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