2010年9月28日火曜日

亡国の現実化

週明けのワシントンポスト、WEB版では国際面で日中関係の記事を見つける事は出来なかった。一方ニューヨークタイムスは淡々と尖閣諸島を巡る日中の状況が好転していない事実を伝えた。ではワシントンポストが国際面で力を入れた記事は何か。それはイスラエルがヨルダン川の西岸に入植を再開した事である。

この事実が示す様に、日本がアメリカの介入を期待しているなら、今の米政権にとってはその懇願に答える優先順位は低い。もちろん米国と中国の期限付き「不可侵条約」がまず先ある事を忘れてはならないが、仮に米国が日本を助けたいと考えても、この国際情勢の中で今の米国の力は限定的だ。

そもそもアッバスとネタヤフがオバマを交えて握手をしたのは9月2日である。そして一カ月もたたないうちにイスラエルが米国の仲介を全く無視する行動にでるのは過去のパターンと照らし合わせてもあまりにも米国軽視である。こんなバカにされた米国は記憶がない。これはオバマ政権にとっても由々しき事態。日本の事などかまっていられないのは当然である。

この様に、今世界からオバマ政権はその弱腰に付け込まれている。その弱腰のオバマ政権の実態を見誤っている日本。中国も、米国のこの姿を知っているからこそ船長を返しても姿勢を崩さない。つまりは中国は日本の反応など最初から相手にしていないのである。

この問題でいまさら中国をなじっても遅い。これらは全て米国の傘の下で長年リスクを取らず、また時代が変わったにもかかわらず、触角(感度)を失ったために自分でシナリオを描けない日本の自業自得。そして管政権がこの期に及んで米国の衰えやオバマ政権の特徴を客観的に分析にする事もなく米国を頼るだけなら、日本は既に終わった国として処理されるだろう・・。





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