これから株の上昇を期待する立場にとって厄介なのは、実体経済もそうだが、実はメディアによるウォール街への攻撃がまだまだ終わっていない現状も懸案である。まず9月24日にはあの 「WALL STREET Ⅱ マネーは眠らない」が公開となる。絶対に続編には出ない・・と言うポリシーだったマイケルダグラスは、映画界におけるウォール街批判の二大巨頭であるオリバーストーン(もう一人はマイケルムーア)の、この映画は絶対に作らなければならない・・という熱意に答え、ゴードンゲッコー役に再び挑んだ。だがその重圧と関係するかどうかは判らないが、彼は深刻な食堂癌になってしまった。
これが彼の最後の作品にならないように祈るが、オリバーストーンがこの新作で追及するのは、87年の前作の際にはゲッコー自身(マイケルミルケンがモデル?)が個人として突出した「社会悪」だったが、彼が刑務所に入っているこの20年間に、世の中は金融機関全体が海賊化し、そしてその海賊を国家が助ける様になった。その社会に対し、ゲッコーは再び個人として挑戦する・・。という展開らしい。(本日CNBCにゲスト出演した彼の言葉)
確かにあの時代は突出しすぎた個人を描く事でマネーの世界の異常さを描く事が出来た。だが今は社会全体がマネーに支配され、そこで起こった金融危機で、現代人は完全に理性を失った。この時代を刑務所にいた事で客観的に眺めたかつてのマネーの悪人。この主人公を使いながら、今の世の中の矛盾を逆に追及する演出はさすがオリバースートン。公開が楽しみである。
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