2011年1月20日木曜日

米中首脳の蜜月

考えてみればオバマ政権は本当に中国に配慮している。ダライラマの訪米に際しても、オバマはダライラマとの会談を避けた。米国の大統領がダライラマと会見をしなかったのは実は90年代以降では初めてのことである。

このように、米国はオバマ個人が持つ平和主義者としてのカリズマを利用し、本当はかなりえげつない外交を展開している。逆に言うとそれが今の米国の実情である。

その事実からすると、今朝のNHKのニュースはあまりにもニュアンスが違う。今朝NHKは、7時のニュースのトップで、米国と中国は人権問題で隔たりを残したままだったと強調していた。その通りだが、それは全体の中の一部だ。

確かにジャーナリストとしての記者の注目はその部分だった。だが胡錦濤主席はオバマとの共同会見の前に米国のビジネス界を代表するそうそうたる面々と建設的な会議をしている。そして実際の商談成功のニュースも米国内の経済専門ニュースでは大きく取り上げらた。

要するに、今回米国は大事な「顧客」としての中国のトップを招いているのであり、そんなところで人権問題などを本気で議論するつもりは毛頭ないのだ。その証拠に、主席はオバマの地元のここシカゴを明日訪れる。

では米中首脳の蜜月の実態をなぜ日本のニュースはそのままは日本人に伝えないのか。米国からみていると、米中蜜月の事実は誰かにとって都合が悪いようだ。

まあこれではいつまでたっても日本の政治は米国から自立できない・・。




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