2011年1月5日水曜日

庶民の初夢

この国でお金がどうなっているかを現わすバロメータに宝くじがある。初めてアメリカに渡った90年代は、ビックゲームと呼ばれる全国系宝くじ(パワーボールとメガミリオンの二種類)でさえめったにくり越し額が50億円にまでなる事はなかった。ところが2004年頃からだろうか、あっと言う間に100億円を超えるようになり、ソレが当前のように続いた。しかし金融危機後、ここでもおカネの勢いが衰えた。プール資金の鈍化が明確になったである。生活が苦しくなれば宝くじでも買うか・・そんな人が増えるイメージは逆だった。

そもそも宝くじを買う人はおカネが必要な人だ。つまり金持ちではない。金融危機後、恐らく彼等の多くが宝くじに回すポケットマネーに窮したに違いない。だが今回久しぶりにメガミリオンの繰り越し賞金が300億円を超えた。庶民の懐具合はあまり変わらないが、たばこ一箱、ビール数本を抜いてでも300億円の夢でも買うか。庶民が夢に払うお金が動き出した証拠だろう・・。



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