2011年1月22日土曜日

ケネデイーとトオバマ

昨日1月20日はジョンFケネデイー大統領就任演説の50周年記念日だった。1961年のその日は大雪の後の寒さが東海岸を襲った。そんな中、多くの米国人がケネデイーのスピーチに聞き入った。その彼のスピーチはあまりにも有名だが、昨日簡単な特集を流したCBSは、スピーチで使われたのその言葉のほとんどは、ケネデイー本人がスピーチライターに直接指示したものだったことを紹介していた。

番組で、ケネデイーのスピーチを見た当時10歳の女性ジャーナリストが、それまで学校で教わった大統領のイメージは皆髪がグレーになったおじさんばかり。彼女はグレーヘアーは憲法で大統領の条件に決められていると思っていたという。そんな時代にケネデイーは登場した。それも自分の言葉で。

    「  これから新しいアメリカを一緒に創ろう。それは国が自分に何をしてくれるかを考えるのではなく自分が国に何ができるか。国民がその意識を持つことで始まる・・・ 。」

だが、現在の米国の総人口の70%はこのケネデイーのスピーチの後に生まている。そんな中、前述の女性ジャーナリストのようなベービーブーマーはこのケネデイーのこの言葉を今どう考えるのだろう。

金融危機の後、彼らは国家に救済を求めた。米国は国是であった市場原理を止め彼らを救った。そして国民に負担を戻そうとしたオバマは国民から拒絶された。その先頭に立ったのもベービーブーマー世代である。

ケネデイーのスピーチを聞いたのは戦争から帰ってきた世代。ケネデイーはスピーチで彼らを魅了したが、実際に大統領として自分がやりたかったことに着手したのは最後の100日だったという(CBS)。

それは公民人権法の制定と核兵器テスト禁止条約。だが彼はその本台に着手したところで狙撃された。

大統領就任前後のオバマはケネヂィーを意識していた。彼も米国を変えようとした。だが彼は挫折した。中間選挙後、国民に施しを続け、負担をさせないこを表明して彼の支持率は回復した。もしオバマが金融改革など、本気でやりたいことを貫くなら、ケネデイーと同じリスクを覚悟しなければならない。

個人的にはそれを心配した。だが今はその必要もない。今の米国の株価は国家が国民に妥協した結果である。つまり、米国が試練に対して弱くなればなるほど株は上がり続けけなければならない。これをどう考えるか、自分で考えてほしい・・。




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