http://www.bloomberg.com/news/2011-01-23/super-cycle-leaves-no-economy-behind-as-davos-shifts-to-growth-from-crisis.html
本日聞いた話で一番おもしろかったのはダウの36000説。これは所謂ツイッター系の話だが、それでもダボス会議でも使われる予定のスタンダードチャータードロイズ社のスーパーサイクル論を基にしてる。(冒頭のブルーンバーグWEBに詳細)これを読むと、人類は産業革命以来3度目の超成長過程に入っており、結果何もかもが暴騰するという論理である。つまり株も最早コモディティーとしての扱いだ。ならばその時は豚肉一キロが10万円しているかもしれない。
そしてそんな成長が見込めない日本の宮崎県では、牛豚に続いて鳥が病気に感染した。これではリスクのあまり、日本で肉を飼育する人がいなくなるのではないか。もし同様の被害が世界の食べ物で起こればダウの36000は全く人類の幸福を意味しないだろう。
いずれにしても昨夏フラックシュクラッシュの後遺症でダウは10000前後をさ迷ったが、その時にエリオット派動の専門家からダウの2000説が出た。当時極論が出ると相場は反転するモノとした。その通り株は反転した。ならば今回は逆の反落にもそろそろ注意が必要になる。
その上で今日のオバマの一般教書演説が重要だ。そもそも一般教書とは大統領が議会に重要な今年のテーマを投げかけるのモノだが、先週、注目されない中、オバマは一般教書の前としては前例のない動きをした。それは2012年に向け、選挙事務所をシカゴで立ち上げた事である。
もともとこのチームはホワイトハウス内にあった。だがこの動きは前任のブッシュやクリントンと比べても早い。これには違和感だ。なぜなら、昨年のこの時期、彼は公約だった健康保険に目処が立たず、国民に訴えた。「私は再選されるために大統領になったのではない。信念を曲げず、それで(支持率が下がり)4年で去るのは本望である・・。」
この頃のオバマの眼はまだ大統領選の時と同じ眼をしていた。だが中間選挙後、彼の眼は別人である。一言でいえば魂を売った状態。これは同じように中間選挙を負け、そこから立ち直り、その後の繁栄を謳歌したクリントン政権の後期を経験した民主党の総意に彼が妥協した結果だろう。その頃から急にヒラリー擁立の話は消え去った・・。
そして選挙公約を忘れ、オバマと妥協してしまったのは共和党議員の方である。だが若手を中心に原理原則である財政緊縮へもう一度プッシュが始まった。だがどうやら共和党の内部はすでに分裂模様。この状態ではオバマにエッジがある。そして株を押し上げる事で景気を支える政権の立場は変わらない。ならば一般教書の後で買われるのは債券でなく株か。株は20日移動平均線がサポートされればダウの12000を試すだろう。
個人的には一般教書演説での緊縮財政相場を期待するのも無理なら(債券投資家にとって)、新しいメンバーでのFOMCのステートメントに変化を期待するのも無理(時期尚早)と考えている・・。
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